自炊と外食では、1ヶ月にかかる費用はどれだけ違う? 平均費用を解説!
配信日: 2025.03.24

この記事では、データを基に、単身者の自炊と外食の平均費用を比較し、節約の工夫や時間的コストの削減について解説します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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1ヶ月当たりの自炊の平均費用と節約の工夫
自炊は、食材を自ら購入して調理するため、外食に比べて費用を抑えやすいとされています。
総務省統計局が2024年に調査し、公表している「家計調査(家計収支編)調査結果」によると、単身世帯(勤労世帯)の1ヶ月の平均食料費は平均4万3941円です。同じ調査の中で、単身世帯(勤労世帯)の可処分所得は平均30万5863円となっています。つまり、可処分所得の15%近くが食費に充てられていると考えられるでしょう。
食料費の中から菓子類や加工食品を除くと、自炊に関する食料費は平均2万634円です。食料費をさらに節約するためには、以下の工夫が有効と考えられます。
まずは、毎月の食料費の予算を決めることが挙げられます。過去の支出を確認し、無理のない予算を設定してみましょう。そして実際の買い物では、買うものを予めリストに書き出しておき、安価な食材を選び、衝動買いを控えることが節約には効果的です。
また、鶏の胸肉やモヤシ、豆腐などはコストパフォーマンスが高く、かつ調理の汎用性が高いため、飽きずに食事を作ることができます。
買い物は週1、2回の特売品を中心にまとめ買いをして、できるだけコストを抑えましょう。そして、購入した食材を冷凍保存し、必要なときに解凍して使うことで、食材を無駄にせず効率的に活用できます。
1ヶ月あたりの外食の平均費用と節約の工夫
外食は便利ですが、費用がかさみやすい傾向があります。同じく総務省統計局の「家計調査(家計収支編)」によると、単身世帯の1ヶ月の外食費は平均1万5093円と報告されています。これは、食費全体の約33%を占めています。
外食費を節約するためには、下記を意識してみましょう。
外食の頻度を減らすことで、直接的な節約効果が見込めるはずです。ランチや間食のメニュー選びや入る店の見直しも効果的です。毎日のランチや間食を外食したりコンビニエンスストアなどで購入したりせず、自炊や作り置きの食品に変更すれば、外食費が大幅に節約できるでしょう。
時間コストを下げるにはどうするか
自炊は費用を抑えられる一方で、調理や片付けに時間がかかり、時間コストがかかるというデメリットがあります。
一方、外食は調理時間がない分、時間の節約にはなりますが、その分費用が高くつくことが一般的です。自炊と外食のバランスを考える際には、費用だけでなく時間のコストを考慮することが大切になってきます。
時間コストを下げるための工夫として、以下の方法を試してみてください。
例えばですが、休日にまとめて料理を作り、冷凍保存することで、仕事がある日の調理時間を短縮できます。また、簡単に調理できる食材やレシピの活用もおすすめです。調理が短時間で済む食材や手間が少ないレシピを選ぶことで、時間を節約できます。
また、調理には電子レンジを積極的に使うのもいいでしょう。冷凍して保存していた食品を解凍したり、加熱したりすることができるので、短時間で火を通すこともできるので時間コストが下がります。
さらに時間コストを下げたい場合は、食材宅配サービスの利用を検討するのも一案です。これらの工夫により、自炊にかかる時間を減らしつつ、食費の節約も実現できるでしょう。
計画的かつ工夫を取り入れて自炊を続けましょう
負担なく自炊を続けるためには、予算を設定して購入するもののリストを作成するなど、計画的に買い物をするのが効果的です。記事で紹介したように工夫を複数取り入れながら、自分の生活スタイルに合った費用と時間のバランスを見つけてください。
出典
総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 用途分類「食料」「可処分所得」「外食」、世帯区分「単身勤労者世帯」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー