毎日「パックごはん」を使っていますが、自炊でお米を炊いた方が安くなるのでしょうか?1パックあたり何円ならお得といえるのでしょうか?

配信日: 2025.04.15

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毎日「パックごはん」を使っていますが、自炊でお米を炊いた方が安くなるのでしょうか?1パックあたり何円ならお得といえるのでしょうか?
忙しい日々の中で、手軽に食事を済ませられる「パックごはん」は多くの方にとって便利な存在です。しかし、毎日利用していると、「自炊でお米を炊いた方が安いのでは?」と疑問に思うこともあるでしょう。
 
本記事では、パックごはんと自炊のコストを比較し、どちらが経済的なのかを明らかにします。また、パックごはんの価格が何円なら自炊よりお得なのか、コスト以外のメリット・デメリットについても解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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パックごはんと自炊、1食あたりのコスト比較

パックごはんと自炊のコストを比較するために、それぞれの1食あたりの費用を見てみましょう。公益財団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が提示している1kWhあたり31円/kWhをもとに計算いたします。
 

▼パックごはんの場合

・1パック(約180g)の価格は約100〜200円
・電子レンジでの加熱にかかる電気代は約0.5〜1円 ※1

※1 電子レンジ500W~1000Wと仮定
 
合計すると、1食あたり約101〜201円となります。
 

▼自炊の場合

・お米の価格は5kgで約3000円と仮定すると、1合(150g)は約90円
・1合の生米を炊くと約300gのごはんになるため、1食(約150g)あたりの米代は約45円
・炊飯器での炊飯にかかる電気代は1回あたり約3〜5円 ※2
・水道代は微々たるもので、1食あたり約0.1円

※2 タイガー魔法瓶株式会社 炊飯器の保温機能の電気代はいくら?電子レンジ解凍とどっちがお得?より引用
 
合計すると、1食あたり約48〜50円となります。この比較から、自炊の方がパックごはんよりも1食あたり約49〜153円安いことが分かります。
 

パックごはんの価格が何円なら自炊よりお得?

前述のとおり、自炊の1食あたりのコストは約48〜50円です。これに電子レンジでの加熱代(約0.5〜1円)を加えると、パックごはんの価格が約49〜51円以下であれば、自炊よりもお得といえます。
 
しかし、実際にはそのような価格のパックごはんはほとんど存在しません。したがって、コスト面で見ると自炊の方が経済的です。
 

コスト以外の観点から見る、パックごはんと自炊のメリット・デメリット

コスト面では自炊が有利と分かっていても、「忙しいときに炊くのが面倒」「そもそも炊飯器がない」といった理由から、実際にはパックごはんを選ぶ人も少なくありません。この章では金額以外の視点から、両者のメリットとデメリットを整理してみましょう。
 

▼パックごはんのメリット

・調理の手間がかからず、忙しいときや疲れているときに便利
・長期保存が可能で、非常食としても活用できる
・洗い物が少なく、後片付けが楽

 

▼パックごはんのデメリット

・1食あたりのコストが高く、毎日利用すると食費がかさむ
・種類によっては味や食感が劣る場合がある

 

▼自炊のメリット

・コストが安く、食費を抑えられる
・炊きたてのごはんはおいしく、食事の満足度が高い
・炊いたごはんを冷凍保存しておけば、忙しいときにも対応可能

 

▼自炊のデメリット

・炊飯や後片付けに時間と手間がかかる
・炊飯器や冷凍保存のスペースが必要

 
どちらにも一長一短があるため、ライフスタイルに応じて使い分けるのが賢い選択です。「平日は時短重視でパックごはん、週末は余裕を持って炊飯」といった柔軟なスタイルで取り入れるのもおすすめです。
 

まとめ

コスト面で見ると、パックごはんよりも自炊の方が圧倒的に安く済みます。1食あたり約49〜153円の差が出るため、毎日続けると月に数千円、年間では数万円単位の節約につながります。
 
しかし、パックごはんには「時間がないときにすぐ食べられる」「洗い物が少ない」といったメリットもあり、利便性の面では非常に優れています。特に一人暮らしの方や多忙なビジネスパーソンにとっては、心強い味方です。
 
結論としては、「平日はパックごはん、休日は自炊」など、使い分けるのが現実的かつ効率的です。コストを意識しながら、自分のライフスタイルや価値観に合わせて選ぶことで、食生活を無理なく整えられるでしょう。
 

出典

公益財団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
タイガー魔法瓶株式会社 炊飯器の保温機能の電気代はいくら?電子レンジ解凍とどっちがお得?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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