一人暮らしの電気・ガス代が「月1万円」って高いですか? 安くする方法はありますか?
配信日: 2025.04.16

本記事では、平均的な光熱費と比較しながら、電気・ガス代が高くなる原因や、すぐに実践できる節約方法をご紹介します。賢く光熱費を管理して、快適な一人暮らしを送りましょう。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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一人暮らしの電気・ガス代、月1万円は高い? 平均と比較してみよう
電気代やガス代が月に1万円かかっていると、「自分の家計、大丈夫かな?」と心配になるでしょう。まずは、一人暮らし世帯の平均的な光熱費と比較してみます。
総務省の「家計調査 家計収支編(2024年)」によると、単身世帯における光熱・水道費の月平均は1万2816円です。このうち、電気代は6756円、ガス代は3056円となっています。つまり、電気とガスだけなら平均は9812円となります。
このデータから見ると、「月1万円」は全国平均よりやや高めですが、季節や住んでいる地域、生活スタイルによって大きく変動するため、一概に「高すぎる」ともいえません。
例えば、冬場にガス暖房やガス給湯を多く使う地域ではガス代が高くなりやすく、逆に夏場はエアコン使用で電気代が増える傾向があります。また、都市ガスよりプロパンガス(LPガス)のほうが割高なため、同じ使用量でも料金に差が出ることもあります。
電気代・ガス代が高くなる原因とは?
「光熱費が高い」と感じる場合、その原因を見つけることが節約の第一歩です。以下のような点が、電気代・ガス代を押し上げている可能性があります。
・古いエアコンや冷蔵庫など、消費電力が大きい家電を使っている
・電気を使いっぱなしにしている(照明、テレビ、コンセントの待機電力など)
・オール電化住宅で、暖房や給湯により冬場の電気代が増加する
・電気の契約プランが自分のライフスタイルに合っていない
・プロパンガス(LPガス)を使用している
・お風呂を毎日長時間ためて入る
・給湯器の設定温度が高い
・台所でお湯を頻繁に使う
これらの生活習慣や住宅設備の違いによって、電気・ガス代は大きく変わります。つまり、「月1万円」という数字は、それだけでは高いとも安いとも言い切れないのです。
今日からできる! 光熱費を節約する具体的な方法
では、具体的にどのようにすれば光熱費を抑えられるのでしょうか? ここでは、無理せず今日から始められる節約術をご紹介します。
■電気代の節約ポイント
1. エアコンは「自動運転+フィルター掃除」
エアコンは、自動運転が最も効率のよい温度調整をしてくれ、こまめなオンオフより電気代が抑えられます。また、フィルター掃除を月1~2回行うことで冷暖房効率がさらにアップします。
2. 待機電力のカット
待機電力は家庭の消費電力量の約7%を占めるため、使っていない家電のコンセントは抜くか、電源タップでまとめてオフにしましょう。特にテレビ、電子レンジなどは意外に電気を消費しています。ただし、Wi-Fiルーターなど常時使用する家電については慎重に検討してください。
3. LED照明に切り替える
白熱灯や蛍光灯をLEDに交換することで、大幅な節電が可能です。経済産業省 資源エネルギー庁の「省エネポータルサイト」によると、54ワットの白熱電球から7.5ワットの電球形LEDランプに交換し、年間2000時間使用した場合、約2883円の節約になるそうです。
4. 契約プランの見直し
契約プランを見直すことにより、年間数万円単位で節約できる可能性があります。例えば、深夜に電気を多く使う人は、「夜間割引プラン」などがおすすめです。電力会社や料金プランを比較して、自分の生活リズムに合ったプランを選びましょう。
■ガス代の節約ポイント
1. お湯の温度は控えめに
給湯器の温度設定を夏場は38度、冬場は40〜41度くらいに抑えることで、ガス使用量が削減できます。
2. シャワーはこまめに止める
シャワーの出しっぱなしを防ぎ、節水シャワーヘッドを使用することでガス代と水道代両方を削減できます。
3. 浴槽のお湯は翌日も再利用
浴槽のお湯を翌日に洗濯や掃除で再利用することで、水道代とガス代の両方を節約できます。
4. 都市ガスへの切り替えを検討
プロパンガスは都市ガスに比べて単価が高いため、切り替えが可能な場合は長期的な光熱費削減につながります。
光熱費を見直して、賢く節約しよう
一人暮らしの電気・ガス代が月1万円というのは、全国平均と比較するとやや高めの水準なので、高いとも安いとも言い切れません。
ただし、使用状況や契約内容を見直せば、節約できる可能性は十分にあります。例えば、エアコンの使い方や待機電力の見直し、給湯温度の調整といったちょっとした工夫だけでも、光熱費は月数百〜数千円安くなることもあります。
固定費の見直しは、家計改善の第一歩です。まずは今月の明細を見て、自分の使い方をチェックしてみましょう。
出典
総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 2024年
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 家庭でできる省エネ
大府市 待機電力を減らそう!
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー