夫の転勤による引っ越しに加え、子どもの進学で必要教材を買ったら、貯金が30万円も減ってしまった! パート先が決まるまでどのように家計管理したらいい?

配信日: 2025.04.19
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夫の転勤による引っ越しに加え、子どもの進学で必要教材を買ったら、貯金が30万円も減ってしまった! パート先が決まるまでどのように家計管理したらいい?
新年度を機に転勤で引っ越しをすることも多いこの時期ですが、“引っ越し貧乏”という言葉があるように、大きな出費を伴います。そうでなくても新学期を迎えるこの時期は、何かと物入りな時期です。
宮﨑真紀子

ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士

大阪府出身。同志社大学経済学部卒業後、5年間繊維メーカーに勤務。
その後、派遣社員として数社の金融機関を経てFPとして独立。
大きな心配事はもちろん、ちょっとした不安でも「お金」に関することは相談しづらい・・・。
そんな時気軽に相談できる存在でありたい~というポリシーのもと、
個別相談・セミナー講師・執筆活動を展開中。
新聞・テレビ等のメディアにもフィールドを広げている。
ライフプランに応じた家計のスリム化・健全化を通じて、夢を形にするお手伝いを目指しています。

引っ越しはお金持ちになるチャンス!?

引っ越しは出費がかさみます。引っ越し業者の費用以外にも、家電や家具を買い替えたりカーテンを新調したり……たとえ会社からの援助があったとしても足りません。煩雑な手続きを終えて一段落して気がつくと、相談者のように貯金が随分減っていたということも珍しくありません。
 
慣れない環境で不安になっているところに貯金まで減ってしまって、戸惑う気持ちをお察ししますが、ここは前向きに捉えましょう。無職の期間を利用して、無駄遣いの習慣を見直すというのも一案です。
 
パート収入があると「少しぐらいの無駄遣いはOK」という暗黙のマイルールがあるのではありませんか。無駄遣いを防ぐための改善すべき生活習慣は大きく2つあります。この改善策について見てみましょう。
 

【家の片付けをする習慣】

「お金持ちになりたければ家を片付けましょう」と言われるように、家計管理と片付けには相関関係があります。家の中がゴチャゴチャしていると、欲しいものが見つからないことがしばしば起こります。
 
「ハサミがない!」などと探す時間ももったいないです。すぐに見つからなければ購入することになります。百均でも売っているので気軽ですが、このハサミが新たなゴチャゴチャの原因になるのです。
 
引っ越しは不要なモノを処分するチャンスです。使っていないモノや複数あるモノは思い切って捨てます。普段は「もったいない」「いつか使うかも」と躊躇しますが、置き場所がないとなると処分する理由になります。
 
調子づくと置き場所の有無にかかわらず、作業がはかどるでしょう。モノを減らせたら、見やすい収納を目指します。家族全員の探し物時間を減らせますし、無駄な買い物もなくせます。
 
子育てしながら仕事をしていると、この片付け時間の余裕がありません。仕事復帰してもゴチャゴチャ生活に戻らないようにするためにも、「安易にモノを買わないこと」を習慣化することが重要です。
 

今までの生活を見直すチャンスかも

相談者は貯金が30万円も減ってしまったそうですが、その内訳が気になります。日常と違う状況なので、金額の把握はできていないでしょう。
 
では、日常はどうでしょう。転居先で、子どものお稽古ごとや塾代などの教育費も予想されます。できればパート代に頼らなくても、通常の生活費を賄えるようにしたいところです。そのためにも2番目の習慣は、資産の棚卸しと毎月の収支バランスの可視化。つまり、お金の整理をする習慣です。
 

【お金の整理をする】

■銀行口座やNISA口座、子どもの学資保険など資産の棚卸しをする
複数の口座を持っていると残高が分かりにくくなっています。今いくらの残高があるのかを知ることが重要です。例えば、4月1日現在の残高をそれぞれ確認し合計します。併せて加入している生命保険や医療保険の内容も確認しておくと安心です。
 
■お金の流れを把握する
収入に対して支出は収入の範囲内に収まっているのか。今回のような特別な場合は別勘定で考えますが、通常の収支はどうなっているのか確認します。4月1日と5月1日の現在残高を比較することで、大まかな家計バランスを知れます。日
 
々の支出を追うことは大変ですが、この程度の状況把握なら負担になりません。もしパート収入に頼らずバランスが取れているのなら、パート代を貯蓄して減った30万円を挽回することも容易です。
 
この機会に“パート代の使い道をどうするのか”も考えてみませんか。生活費の補填や教育費・レジャー費の他、NISA口座で運用もあるかもしれません。毎日忙しいとこういったことは後回しにしがちですが、自己投資にも目を向けてはいかがでしょうか。
 
執筆者:宮﨑真紀子
ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士

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