結婚して3年目ですが「夫婦別財布」でやりくりしています。将来に向けて貯蓄をするなら、共有財布を作ったほうがよいでしょうか?
本記事では、夫婦別財布のメリット・デメリット、共有財布を導入する利点や課題について解説します。将来に向けて貯蓄を考える際の参考にしてください。
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夫婦で共有財布にするメリット
ここでは、夫婦で共有財布を持つことによるメリットを紹介します。
お金の流れがはっきりする
共有財布を作ることで、毎月どのような出費があるのかが明確になります。夫婦別財布のままだと、それぞれが個別に支払いをしているため、全体としてどれくらいのお金が使われているのかが把握しにくいこともあるでしょう。
しかし、共有財布から生活費を支払うようにすれば、食費や光熱費、住居費などの支出を可視化できるため、無駄な出費を減らすきっかけにもなります。
管理の手間が軽減する
共有財布を導入すれば、共通の支出はそこから支払うだけで済むため、計算や精算の手間が減ります。家計簿をつける際にも便利で、「誰がどの支出を負担したか」をいちいち確認しなくても済むようになるでしょう。
日々の家計管理をシンプルにしたい夫婦にとって、共有財布は有効な方法です。
夫婦で共有財布にするデメリット
ここでは、夫婦で共有財布にするデメリットを紹介します。
お金を自由に使いにくい
夫婦で共有財布を持つと、生活費や貯蓄の管理がしやすくなる一方で、「自分だけのために使えるお金が減る」と感じることもあるでしょう。
例えば、趣味や交際費、ちょっとした贅沢に使うお金も、共有財布から出すべきかどうか悩む場面が出てくるかもしれません。
収入差があると不公平に感じる場合も
夫婦で収入の差が大きい場合、共有財布の運用がストレスにつながる可能性があります。収入が少ない側が「同じ額を負担するのは厳しい」と感じたり、逆に収入が多い側が「負担額が多すぎて不公平だ」と思ったりすることもあるでしょう。
不公平感を防ぐためには、単純に収入の多いほうが多く負担するのか、それとも割合を決めるのかなど、あらかじめ2人が納得できるルールを決めておくことが大切です。
夫婦別財布にするメリット
ここでは、夫婦別財布にするメリットを紹介します。
自分のお金を自由に管理できる
夫婦別財布にしている場合、生活費として決められた額を負担すれば、それ以外の収入は自分の好きなように使えます。趣味に投資するもよし、将来に向けた貯蓄を殖やすもよし、資産運用に活用するもよし、とすべて自分の判断で決められるのが大きなメリットです。
また、共有財布だと相手に支出の詳細を知られてしまいますが、別財布ならば「どこで・何を買ったか」について干渉されることなく、自分のペースでお金を管理できます。金銭感覚に違いがある夫婦の場合、自由に使えるお金があることでストレスを感じにくくなるでしょう。
生活費を分担しやすい
別財布のスタイルを取ることで、家賃や光熱費、食費などを夫婦で明確に分担しやすくなります。「家賃は夫が負担し、光熱費と食費は妻が担当する」など、負担を分けることで家計の管理がシンプルになるでしょう。
自分が負担する金額が明確になりやすいため、「家計全体を管理しなければならない」という心理的なプレッシャーが軽減されるのもメリットです。
夫婦別財布にするデメリット
ここでは、夫婦別財布にするデメリットを紹介します。
お互いの収支を把握しづらい
夫婦で財布を分けていると、それぞれの収支の詳細を把握するのが難しくなります。例えば、夫が固定費を負担し、妻が生活費を担当している場合、どこにどのくらいお金がかかっているのかが明確でないと、節約したくても具体的にどうすればよいのか判断しにくいでしょう。
2人の総資産が見えにくいと将来の貯蓄計画も立てにくいため、定期的にお金の使い方を共有する機会を設けることが重要です。
お互いの管理方法によって貯金が進まないことも
夫婦それぞれが独自にお金を管理していると、貯蓄の進み具合に差が生じることもあるでしょう。貯金の習慣がないパートナーの場合、「相手もきっと貯めているだろう」と思っていたら、実際にはほとんど貯金がなかったという事態も起こり得ます。
夫婦別財布でも、共通の貯蓄目標を設定し、定期的に進捗を確認する仕組みを作ることが大切です。
目的や生活スタイルにあった管理方法を選ぶことが大切
夫婦別財布、共有財布どちらにもメリット・デメリットは存在します。大切なのは、夫婦でお互いの価値観を尊重しながら、最適な方法を見つけることです。
話し合いを重ねながら、無理なく続けられる家計管理のスタイルを見つけていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
