洗濯のすすぎ「1回」と「2回」では水道代はどれくらい変わる?一般家庭ではどちらの利用が多い?
最近は「すすぎ1回」と表示されている洗濯洗剤も増えてきているため、水道代や時間を節約するためにすすぎを2回から1回に変えている人もいるかもしれません。
本記事では、洗濯のすすぎを1回にした場合と2回にした場合の水道代の違いを確認するとともに、すすぎを1回にしている人の割合や、すすぎの回数を決めるポイントについてもご紹介します。
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目次
洗濯のすすぎを2回から1回にするとどのくらい節約できる?
ライオン株式会社の調べによると、すすぎ工程を2回から1回に変更することで、全自動式洗濯機だと約4~57リットル、ドラム式洗濯機だと約11~33リットルの水を節約できるということです。
東京都水道局が算出した「1リットルあたりの水道代の単価」である0.24円を使用すると、最大で以下の金額を節約できる可能性があります。
・全自動式洗濯機:57リットル×0.24円=約13.7円
・ドラム式洗濯機:33リットル×0.24円=約7.9円
毎日1回洗濯をすると仮定すると、全自動式洗濯機の場合は1ヶ月(30日)あたり約411円、ドラム式洗濯機の場合は約237円の節約になる計算です。
すすぎを1回にしている人の割合
今まですすぎを2回おこなっていた人からすると、1回に減らすことで「洗剤が洗濯物に残ってしまうのでは?」「洗剤の洗浄力が弱いのでは?」などと不安になることもあるかもしれません。
ある団体が2020年におこなったアンケート調査によると、すすぎの回数を「1回」と答えた人の割合は全体の43.0%を占めており、前回(2015年)の調査時の35.8%より7.2%増加しています。一方「2回」と答えた人の割合は53.6%で、前回の59.7%より6.1%減少しています。
ちなみに、すすぎの回数を「3回以上」と答えた人も3.4%いるようです。洗濯方法に迷った際は、こうした調査結果も参考にするとよいでしょう。
すすぎの回数を決めるポイントは?
すすぎを何回にするかは、使用する洗剤によって決める必要があります。すすぎ工程は、洗濯物にしみ込んだ洗剤成分を落とすためにあるため、1回で落とせることを明記している洗剤を使用しているかどうかがポイントになります。
このような洗剤であれば、多くの場合、すすぎ1回でも問題はないとされています。1回のすすぎでしっかりと落とせるのであれば、余分な水や時間を使う必要はないと考えてよいでしょう。
一方で、「すすぎ1回」の表示がない洗剤を使用している場合や、洗濯物にひどい汚れが付着していたとき、お風呂の残り湯を1回目のすすぎに使う場合などは、すすぎを2回おこなった方が安心です。そのほか、肌が敏感な人や、赤ちゃんの衣類などを洗濯するときも、念入りなすすぎが推奨されています。
すすぎを2回から1回にすると1ヶ月あたり200~400円程度の節約になる可能性がある|すすぎ2回の家庭の方が多いが、1回という人も増えつつある
洗濯機は、通常だとすすぎ工程を2回おこなうように設定されている場合が多いようですが、設定を変更して1回にすることも可能です。また、アンケート調査の結果を見るとすすぎは「1回」と回答している人の割合が増えてきていることが分かります。
すすぎを2回から1回にすることで、全自動式洗濯機の場合は1ヶ月あたり約411円、ドラム式洗濯機の場合は約237円の節約になる可能性があります。
すすぎの回数を決めるときは「すすぎ1回でOK」という表示のある洗剤を使用しているかどうかをよく確認しましょう。ただし、洗濯物の汚れがひどいときや、肌の弱い人、赤ちゃんの洗濯物を洗うときなどは、すすぎを念入りにおこなった方がよいかもしれません。
出典
東京都水道局 よくある質問 節水について
ライオン株式会社 水を大切に使う社会の構築を目指して
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
