コンタクトを毎日つけたら生涯費用はどれくらいかかる?メガネに変えた場合とどちらが安い?
今回は、コンタクトレンズとメガネの費用や特徴について解説します。コンタクトレンズやメガネにかかる費用が気になる方は、本記事の内容をお役立てください。
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目次
コンタクトレンズの生涯費用
コンタクトレンズには、おもに以下の3つのタイプがあります。
・1日使い捨て(1day)
・2週間交換(2week)
・1ヶ月交換(1month)
1日使い捨てタイプは、ケア用品が不要で衛生的です。平均的な価格は1箱30枚入りで2500円程度です。両目分で月に2箱必要とすると、1ヶ月あたり約5000円となります。仮に50年間使用し続けた場合の生涯費用は300万円です。
次に、2週間交換タイプの費用を計算しましょう。2週間交換タイプは、1箱6枚入りで2500円程度です。1枚あたりの価格は約416円となるため、1ヶ月分に換算すると約1664円となります。ケア用品代に月1000円程度かかるとして、コンタクト代と合わせて1ヶ月に約2664円が必要になります。仮に50年間使用し続けたとすると、生涯費用は159万8400円です。
1ヶ月交換タイプは、1箱3枚入りで1500円程度です。1枚あたり500円で、1ヶ月に2枚必要であることから、1ヶ月あたりのコンタクト代は1000円となります。ケア用品代の約1000円を含めると、1ヶ月に2000円程度かかる計算です。こちらも50年間使用し続けたと仮定すると、生涯費用は約120万円となります。
メガネの費用
メガネはコンタクトレンズほど頻繁に買い替える必要はなく、買い替えのタイミングは約2~4年とされています。
ただし、1回あたりの購入費用はコンタクトレンズよりも高くなっています。
総務省統計局の小売物価統計調査によると、2023年の東京都区部のメガネ1本の平均価格は2万5987円です。これを2年ごとに買い替えると、1年あたりのコストは約1万2993円となります。
仮に50年間使用し続けたとすると、生涯費用は約64万9650円となります。
メガネには基本的に追加の維持費用はかかりませんが、フレームの調整やクリーニングに店舗を訪れる手間は発生するようです。また、破損や紛失があった場合には追加費用が必要です。
コンタクトレンズとメガネの費用比較
コンタクトレンズとメガネの費用を比較しましょう。
表1
| タイプ | 生涯費用(50年) | メガネとの差額 |
|---|---|---|
| 1日使い捨て(1day) | 300万円 | 235万350円 |
| 2週間交換(2week) | 159万8400円 | 94万円8750円 |
| 1ヶ月交換(1month) | 120万円 | 55万350円 |
| メガネ | 64万9650円 | – |
※筆者作成
コンタクトレンズとメガネの費用を比較すると、生涯費用はメガネが最も低く約64万9650円です。一方、1日使い捨てタイプのコンタクトは最も生涯費用が高く、約300万円かかるとされています。メガネとの差額は約235万円です。
コンタクトは利便性や快適さが魅力ですが、長期的なコストを考えるとメガネの方が経済的といえるでしょう。
コンタクトレンズのメリット・デメリット
コンタクトレンズは、メガネのようにズレにくいことからスポーツやアウトドア活動時にも適しているとされています。ソフトレンズのワンデータイプは手入れが不要で利便性が高い点も魅力です。また、メガネのようにフレームで視野がさえぎられることがないため、広い視野を得られます。
しかしソフトレンズは定期的な購入が必要なため、費用面ではメガネより負担が大きいといえます。さらに、長時間の使用では目が乾きやすい点もデメリットとして挙げられるでしょう。
また、ワンデー以外のコンタクトレンズに関しては、毎日のケアが求められるため、清潔さを保つためには手間がかかるようです。
メガネのメリット・デメリット
メガネは長期間使用できる可能性が高く、ランニングコストがおさえられると考えられています。また、目に直接触れないため、目の状態にかかわらず使用しやすいのもメリットの1つです。デザインやカラーの選択肢が多く、ファッションの一部として楽しむこともできそうです。
一方で、外部からの衝撃による破損や、寒暖差によりレンズの曇りが発生する可能性があります。さらに、長時間の使用では、鼻や耳に負担を感じるようです。運動時やアクティブなシーンでは、視界や動きの制約が生じる場合もあるため、用途に応じた選択が求められるでしょう。
メガネの生涯費用はコンタクトレンズの生涯費用よりも55万~235万安い
今回はコンタクトレンズとメガネの費用と特徴について解説しました。コンタクトレンズは利便性や快適さが魅力ですが、長期的にはメガネの方が経済的といえます。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分のライフスタイルに合わせて使い分けてもよいでしょう。
出典
e-Stat 政府統計の総合窓口 小売物価統計調査 / 小売物価統計調査(動向編)表番号1 結果表 調査品目の月別価格及び年平均価格【都道府県庁所在市及び人口15万以上の市】 【25】「6095 入浴剤」 ~ 「6223 予防接種料」 2023年
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
