「株主優待を利用して食費を節約している」と言う友人。どういうことでしょうか?

配信日: 2025.04.25
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「株主優待を利用して食費を節約している」と言う友人。どういうことでしょうか?
「株主優待を使って食費を節約している」と聞くと、どういう仕組みなのか気になる方もいるでしょう。お米や食品の物価高が続く中で、株主優待を活用すれば、家計の負担を軽くできる可能性もあります。
 
特にスーパーの株主優待は、買い物で使える優待券やギフトカードがもらえることから、節約術としても注目されています。
 
そこでこの記事では、株主優待の基本的な仕組みや受け取り条件、優待券の使い方について、スーパーを一例に挙げて詳しく解説します。株主優待を活用した節約に興味がある方や、新しい節約方法を探している方は、ぜひ参考にしてください。
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スーパーの株主優待について

スーパーを運営する企業では、株主に対して買い物に利用できる割引券や優待券を提供している場合があります。割引券や優待券は、その企業やそのグループ会社の店舗で使用できることが多く、食費の節約に役立つケースもあるでしょう。
 
優待の内容やもらえる条件は、企業ごとに異なりますが、一般的に保有数が増えるほど優待内容が充実しやすく、長く株を保有している株主には特典が追加される傾向にあります。
 
また、株主優待を受けるには、企業が定めた株数を権利確定日までに保有する必要があります。優待を確実に受け取るには、権利確定日の2営業日前までに株を購入し保有しておきましょう。
 

株主優待でもらえる金額の一例

ここでは、あるスーパーの株主優待を例にご紹介します。企業によって優待の内容や条件は異なりますので、あくまで目安として参考にしてください。
 

株主優待券の内容と金額

優待券は、買い物の際に利用できる金券で、1枚当たり100円として利用できます。所有株数に応じた優待券の金額の例は図表1の通りです。
 
図表1

所有株式数 優待金額
100~199株 2500円分
200~499株 5000円分
500~999株 1万円分
1000~1999株 1万5000円分
2000株以上 2万円分

※筆者作成
 
優待券の利用条件は企業によって異なりますが、あるスーパーでは、1回の買い物額が税込みで1000円以上となったときに、1枚使用できます。
 
例えば、1100円の買い物をすると1枚の優待券を使用できるため、実際の支払いは1000円になります。2200円の場合は2枚使用で200円引きとなり、支払う金額は2000円です。
 

長期保有している方への特典

同じスーパーでは、500株を超える株を3年以上継続して所有している株主へ、グループ会社で使用できるギフトカードを贈呈する特典もあります。贈呈金額は、所有している株の数で異なりますので、図表2を参考にしてください。
 
図表2

所有株数 ギフトカードの金額
500~1999株 2000円分
2000~2999株 4000円分
3000~4999株 6000円分
5000株以上 1万円分

※筆者作成
 
なお、ギフトカードや優待券は、たばこや酒類などに使用できない場合があります。また、企業によっては贈呈品がギフトカードではない場合もあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
 

株の購入にかかる費用

株を購入する際に必要な費用は「株価×購入株数」で計算します。株価は日々変動しているため、正確な金額を知るにはその都度確認が必要です。
 
例えば、2025年現在のあるスーパーの株価が1株840円の場合、100株購入するには約8万4000円必要です。さらに、証券会社によっては売買手数料もかかります。
 
仮に株主優待が2500円分であった場合、優待の金額はそれほど大きくないかもしれませんが、株価の値上がりや長期保有による追加特典などを含めると、長期的には資産形成や節約につながる可能性もあります。
 

株主優待は株を一定以上保有することで得られる特典

株主優待は、企業が定めた株数を保有することで得られる優待券です。企業によっては、3年以上の長期保有や、より多くの株式を保有することで、追加の特典が付与されるケースもあります。
 
スーパー各社でも株主優待制度を導入しているところがあり、買い物に使える優待券やギフトカードがもらえるのが特徴です。
 
ただし、株を購入するには一定の資金を必要とします。そのため、食費を節約する目的で株を購入する場合はコストとのバランスに注意が必要です。配当金の有無や長期保有の特典も含めて、自分に合った活用法を検討してみましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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