トイレの「温水洗浄便座の電源」って切っても大丈夫? ずっとつけっぱなしだけど電気代はどのくらいかかるの?

配信日: 2025.04.25
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トイレの「温水洗浄便座の電源」って切っても大丈夫? ずっとつけっぱなしだけど電気代はどのくらいかかるの?
温水洗浄便座付きのトイレは、今や多くの家庭に欠かせない存在です。しかし、「電源ってずっと入れっぱなしで大丈夫?」「電気代はどのくらいかかっているのだろう?」と、ふと疑問に感じたことはありませんか?
 
実は、温水洗浄便座の使い方次第で、年間数千円もの電気代を節約できる可能性があります。本記事では、電源を切っても大丈夫なのか、そして無駄なく快適に使うための工夫について解説します。
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温水洗浄便座は電源オフにしても問題ない?

まず結論からお伝えすると、温水洗浄便座の電源は切っても問題ありません。電源をオフにすると便座の保温や温水の加熱機能は停止しますが、再び電源を入れれば元通りに使うことができます。
 
電源を切ることで便座が冷たく感じることがありますが、便座のフタを閉めることで冷たさを和らげることができます。また、温水の温まり方は機種によって異なり、瞬間的に温めるタイプはすぐに温水が使えますが、ため置きタイプは温まるまで少し時間が必要です。
 
夏場や家族が旅行で不在のときなど、長時間使わない場合は電源を切ることで電気代の節約になります。節電モードを活用したり、便座の温度を低めに設定したり、フタを閉めることでも無駄な電力消費を抑えられます。これらの対策で、年間数千円の電気代の節約が期待できます。
 

温水洗浄便座の電気代はどのくらい?

気になるのは、温水洗浄便座をつけっぱなしにしていると、どのくらいの電気代がかかるのかということです。
 
温水洗浄便座の電気代は機種によって異なりますが、おおよその目安としては、タンクにお湯を貯めて保温する「貯湯式タイプ」で年間4000~5500円程度かかります。一方、使うときにだけお湯を加熱する「瞬間式タイプ」は年間1800〜3500円程度と電気代が抑えられます。
 
貯湯式と瞬間式の違いは、温水の出し方にあります。貯湯式は、タンクにお湯を貯めて保温し続けるタイプで、常に電気を使ってお湯を保温する必要があり、結果として電力消費が大きくなります。
 
一方、瞬間式は必要なときだけお湯を加熱するタイプです。保温の必要がないため、電気代はグッと抑えられます。最近の省エネモデルの多くは瞬間式ですが、古いモデルは貯湯式であることが多いため、型番や説明書を確認しておくとよいでしょう。
 

電気代を節約する4つの方法

電源のオン・オフ以外にも、温水洗浄便座の電気代を節約する方法はいくつかあります。以下の4つを実践することで、年間で数千円の節約が可能です。
 

1. 使用しない時間は電源オフ

出勤や通学で家にいない時間帯は、温水洗浄便座の電源をオフにすることで無駄な電力消費を防ぐことができます。最近の機種には、省エネモードやタイマー節電が搭載されていることも多いため、ぜひ活用しましょう。
 

2. 便座・温水の温度設定を見直す

便座や洗浄水の温度設定を見直すことで、電気代を抑えることができます。
 
経済産業省 資源エネルギー庁の「省エネポータルサイト」によると、貯湯式の便座の設定温度を「中」から「弱」に下げた場合、年間で約820円の節約になるそうです。
 
また、洗浄水の温度も「低」設定にすることで、さらに節約効果が期待できます。「省エネポータルサイト」によると、貯湯式の洗浄水の温度設定を「中」から「弱」に下げた場合、年間で約430円の節約になります。
 

3. 便座のフタを閉める習慣をつける

意外と見落としがちなのが、便座のフタを閉めることによる節電効果です。フタを閉めることで、便座の熱が逃げにくくなり、再加熱にかかる電力が抑えられます。
 
「省エネポータルサイト」によると、貯湯式の便座でフタを閉めた場合と開けっぱなしの場合を比較すると、年間で約1080円の節約になるとのことです。
 

4. 節電機能付きの機種に買い替える

もし温水洗浄便座の使用年数が10年以上であれば、最新の省エネモデルに買い替えることも検討してみましょう。初期費用はかかりますが、年間数千円の節約効果が期待できる場合もあります。特に貯湯式から瞬間式に買い替えることで、電気代の大幅な削減が可能です。
 

快適さと電気代、どちらも大切に

温水洗浄便座は便利で快適な設備ですが、特に貯湯式タイプを使用している場合は、思った以上の電気代がかかっている可能性があります。
 
だからといって、ただ電源を切ればいいというわけではありません。季節や家庭のライフスタイルに合わせて、柔軟に使い方を工夫することが大切です。
 
例えば、日中使わない時間は電源をオフにする、便座や温水の温度を低めに設定する、使わないときは便座のフタを閉めるなど、今日からできるちょっとした工夫で無駄な電気の消費を減らせます。
 
快適さを保ちながら電気代も節約できるように、ぜひ一度、ご家庭の温水洗浄便座の使い方を見直してみてください。
 

出典

経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 家庭でできる省エネ 温水洗浄便座
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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