家に居ながらにして「数百万点以上」の本や雑誌が「無料」で読める!? 「国立国会図書館デジタルコレクション」を活用すると年間いくら節約できるでしょうか?
登録や通信環境さえ整えていれば、無料で約205万点の資料がチェックできるため、貴重な資料に気軽にアクセスできるとして注目されています。
当記事では、国立国会図書館デジタルコレクションについて、内容や利用方法などを交えて詳しく紹介します。
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目次
いま話題の「国立国会図書館デジタルコレクション」とは?
「国立国会図書館デジタルコレクション」とは、国立国会図書館で保存されている資料を検索したり、閲覧したりできるサービスです。
より具体的には、画像を公開していなかった資料の多くを、デジタル化しインターネットを通じてパソコンやタブレットなどから閲覧できるサービスとなっています。
公開されていなかった資料は、これまでの場合国立国会図書館へ足を運び、専用の端末からアクセスするしか方法がありませんでした。ところが、デジタルコレクションを利用することで、国立国会図書館へ訪れるのが難しい人にとっても貴重な資料を閲覧できるようになったのです。
これまで画像が公開されていなかった資料の中には、絶版などの理由から原資料の入手が困難なものが対象となっています。
国立国会図書館の公式Webサイトによると、令和6年9月時点では、「昭和62年までに受け入れた図書約104万点、明治期以降の貴重書等や清代後期以降の漢籍等の古典籍資料約2万点、明治期以降に発行された雑誌(刊行後5年以上経過したもので、商業出版されていないもの)約83万点など、合計205万点」を閲覧可能のようです。
「国立国会図書館デジタルコレクション」は原則「無料」で利用できる
インターネットに接続できる端末・回線を用意すれば、デジタルコレクションの利用に料金はかかりません。事前の登録さえ済ませていれば、問題なく利用できます。
国立国会図書館のサービス利用の登録は、「簡易登録」と「本登録」の2種類があります。デジタルコレクションは簡易登録の利用者でも問題なく利用できますが、書庫に所蔵される資料の閲覧など、本登録の利用者のみ利用できるサービスもあります。
デジタルコレクションに含まれる資料のみ閲覧する場合は簡易登録のみで問題ありませんが、実際に来館もしてさまざまな資料に触れたいという方は、本登録をしてみてもいいかもしれません。
なお、簡易登録後に後から本登録へ移行することも可能で、その場合は国立国会図書館サーチのWebサイトや郵送、来館した際は利用者カウンターで手続きが行えます。
利用者登録にあたっては「国立国会図書館のデジタル化資料の個人送信に関する合意文書」という規則により、氏名・現住所・生年月日の確認を経た場合のみ、利用できることとなっています。
本を買わないで「国立国会図書館デジタルコレクション」を利用すれば年間「3万5000円以上」の節約になる可能性
総務省統計局「家計調査」結果の概要(家計収支編)によると、2024年(令和6年)の書籍・他の印刷物に対し、年間でかかった費用は「3万5647円」です。この分を「国立国会図書館デジタルコレクション」で置き換えた場合、約3万5000円以上の金額を節約できる計算になります。
調べものをする際や金額が高くて手を出しにくい本があるときなど、デジタルコレクションで該当の資料があるかどうかを検索してみると、すぐに欲しい資料やデータが見つかるかもしれません。
まとめ
現在「国立国会図書館デジタルコレクション」で閲覧できるのは、昭和62年までに受け入れた図書や明治期以降の貴重書、明治期以降に発行された雑誌などの約205万点です。登録さえ済ませてしまえば、いつでも無料でスマホやパソコンなどから閲覧可能なのは、かなり魅力的といえるでしょう。
昔の本が欲しいけれどなかなか普通の本屋では見つからない、資料を探したいけれどどうやって探したらいいのか分からないという方は、ぜひ国立国会図書館のデジタルコレクションを利用してみてはいかがでしょうか。
出典
国立国会図書館 よくあるご質問
総務省統計局 家計調査(家計収支編)時系列データ 品目分類:支出金額・名目増減率・実質増減率(月・年)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
