「食費」が「月4万円」かかっているという65歳一人暮らしの父。「宅食」を利用したほうが安くて健康的なのでは?

配信日: 2025.04.26
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「食費」が「月4万円」かかっているという65歳一人暮らしの父。「宅食」を利用したほうが安くて健康的なのでは?
高齢者の一人暮らしだと、健康的な食生活を送るのが難しくなってくる場合もあるでしょう。
 
自宅に食事を配達してもらえる宅食サービスを利用する方法もありますが「自炊するよりお金がかかるのでは? 」と不安になる人もいるかもしれません。
 
そこで本記事では、65歳一人暮らしの1ヶ月における食費の平均を紹介するとともに、自炊と宅食のどちらが安く済むのか、それぞれ向いている人の特徴もあわせてまとめています。
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65歳一人暮らしの1ヶ月の食費の平均

2024年の「家計調査 家計収支編」によると、65歳以上単身無職世帯における1ヶ月の食費の平均は4万2085円です。それぞれの内訳について表1を参考にするとよいでしょう。
 
表1

項目 金額
穀類 3427円
魚介類 3413円
肉類 2634円
乳卵類 2583円
野菜・海藻 5592円
果物 2571円
油脂・調味料 1952円
菓子類 3441円
調理食品 7126円
飲料 2893円
酒類 1684円
外食 4769円

※e-Stat 政府統計の総合窓口「家計調査 家計収支編 2024年」を基に筆者作成
 
今回の事例では「65歳一人暮らしの父の食費が月4万円」であるため、ほぼ平均と同じくらいの金額と考えてよいでしょう。
 

「自炊」VS「宅食」安いのはどちら?

1ヶ月(30日間)に4万円かかる食費を1日換算すると約1333円となるため、1食あたりの費用を約444円とします。宅食サービスを利用した場合と比較すると、どちらが安く済むか確認してみましょう。
 
ある宅食サービスでは、最も安いお弁当でも1食あたり590円(税込み)となっています。食が細くなった人向けの少なめのお弁当でも1食あたり470円(税込み)のため、「月4万円」よりも高くなる可能性があります。仮に1食470〜590円を1ヶ月(30日)続けた場合の食費は、4万2300〜5万3100円です。
 
もう少し費用をおさえたければ、惣菜や副菜のみのメニューを選び、ご飯だけ自分で炊いて食べる方法もよいかもしれません。惣菜や副菜のみであれば1食あたり300円台のメニューもあり、ご飯を炊くために必要なお米代や光熱費代をあわせても、すべて自炊するより安く済ませられる可能性があります。
 

自炊向きな人と宅食向きな人の特徴

料理が好きで、時間的な余裕もある人なら、宅食よりも自炊の方が向いている可能性があります。「自分で味付けやアレンジをしたい」「体を動かすためにも自分で料理したい」などという人は、自炊にどんどんチャレンジしていきましょう。
 
反対に、料理が苦手な人や時間を作れない人、面倒に感じる人などは、宅食サービスを利用した方がよい場合もあるでしょう。「料理はできないが健康によい食事を心がけたい」「自炊すると食材を余らせてしまうのでもったいない」という人にもおすすめです。
 
また、食費を管理しやすくなる可能性もあるため、そのような理由で宅食を利用するのもよいかもしれません。
 
毎食を宅配食にするとお金がかかりすぎたり味に飽きがきたりする可能性があるため、自炊と宅食の利用をうまく組み合わせていく方法も検討してみるとよいでしょう。
 

自炊の方が安く済む場合もあるが、宅食の方が手軽に健康的な料理を食べられる

宅食サービスを利用するとお弁当や総菜を自宅に届けてもらえるため、自炊が苦手な人や食費を管理しやすくしたい人などには向いているかもしれません。
 
ただし、宅食サービスを利用した場合は1食あたりの値段が自炊するよりも高くなってしまう可能性があります。費用をおさえて利用したいのであれば、総菜のみのメニューを選んで自分で炊いたご飯と一緒に食べるなど、上手に活用するとよいでしょう。
 

出典

e-Stat 政府統計の総合窓口 家計調査 家計収支編 2024年
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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