自炊で節約! 1回の弁当作りにかかるコストとその効果とは?
今回は、弁当を自炊することがどのくらいの節約になるのかを解説します。
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自炊で弁当を作る人の割合
自炊して弁当を作る人とコンビニエンスストアやスーパーなどで購入する人、外食する人の割合を男女別に図表1と2にまとめました。
図表1 男性会社員
| 弁当を持参 | 購入 | 外食 | |
|---|---|---|---|
| 2024年 | 36.7% | 20.2% | 14.4% |
| 2023年 | 34.5% | 21.8% | 15.0% |
出典:SBI新生銀行「2024年 会社員のお小遣い調査」より筆者作成
図表2 女性会社員
| 弁当を持参 | 購入 | 外食 | |
|---|---|---|---|
| 2024年 | 53.5% | 17.7% | 6.6% |
| 2023年 | 48.8% | 17.1% | 6.9% |
出典:SBI新生銀行「2024年 会社員のお小遣い調査」より筆者作成
2023年よりも2024年のほうが、男性女性ともに弁当を持参する人の割合が増えていることが分かります。
自炊弁当と外食、弁当を購入した場合の金額差
ここからは、自炊の弁当による節約効果と作成コストについて解説します。
自炊弁当以外の昼食代の平均は、男性709円、女性694円という調査結果があり、これをもとに考えると全体の平均が702円です。1ヶ月で20日間昼食に使ったとすると1万4040円になり、年間では16万8480円となります。
また、株式会社ニチレイフーズ(東京都中央区)が実施した、「全国お弁当事情に関する調査2024」(調査期間:2024年3月15~18日、回答者数:1720人)によると、1食の弁当にかかる金額は平均222.3円で、1ヶ月(20日勤務)では4446円、年間にすると5万3352円です。
弁当を自炊する場合とコンビニエンスストアなどで購入する場合を比べると、年間で11万5000円程度の金額差があります。弁当を作るためには光熱費や作業時間のコストがかかりますが、それらを加味しても節約効果は高いといえるでしょう。
1食分の弁当にかかる光熱費
次に、弁当1食分を作った場合の光熱費について見てみましょう。「全国お弁当事情に関する調査2024」によると、1食の弁当にかける費用は平均222.3円という結果でしたが、自炊には水道光熱費が加わります。
電子レンジを500ワットで10分間使う場合、電気代は5円ほどです。弁当箱を洗う際には、水道代もかかります。弁当を作る光熱費は、250円くらいになると考えられます。
自炊弁当を節約して作り続けるコツ
弁当を作れば、節約できることが分かりました。ここでは、できるだけコストや時間を抑えて弁当作りを続けるためのコツを紹介します。
弁当に詰める割合を決めておく
栄養面や彩りなど弁当の献立を考えやすくするために、ご飯、メインとなる肉や魚、野菜の割合を2:1:1に決めておくことをおすすめします。
弁当箱の大きさが変わっても、この割合をもとに詰めれば、栄養バランスをとれるようになります。弁当1食のみで栄養を賄おうとせず、朝食と夕食もあわせて栄養をとるようにしましょう。
おかずをまとめて作り置きする
弁当作りには、20分程度の時間をかける人が多いようです。時間的なコストを小さくするための工夫として、弁当に使うおかずをまとめて作り置きをしておきましょう。休みの日や時間があるときにまとめて作っておくと、朝の忙しい時間でもゆとりをもてます。
また、ご飯は多めに炊いて、冷凍保存がおすすめです。また、弁当箱におかずやご飯を詰めた状態で冷凍保存しておいたり、前夜から冷蔵庫に入れておいたりすれば、朝温めるだけで詰める時間を短縮できます。
作り置きしたおかずを冷凍保存した場合、保存期間は1〜2週間くらいが目安です。暑い時期は早めに使い切るようにしましょう。
市販のものを取り入れる
マルハニチロ株式会社(東京都江東区)が行った「お弁当に関する調査 2018」(調査期間:2018年4月23~24日、有効回答数 :1000人)によると、弁当に冷凍食品を週に1回以上使用すると答えた人は62.7%います。
おかずをすべて手作りにしようとすると。負担も大きくなって続かなくなってしまいます。また、毎日の自炊を大変に感じることもあるでしょう。市販のおかずや冷凍食品、冷凍野菜など、予算を考えながら上手に取り入れましょう。
自炊の弁当で無理なく節約しよう
弁当を自炊すれば、外食したり弁当を購入したりするよりも節約効果に期待できます。弁当作りを続けるためには、コストパフォーマンスやタイムパフォーマンスを考えて無理せず、できるところから始めてみましょう。
出典
SBI新生銀行 2024年 会社員のお小遣い調査
株式会社ニチレイフーズ 全国お弁当事情に関する調査2024
マルハニチロ株式会社 お弁当に関する調査 2018
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
