「食洗機で洗った方が水道代が安い」って本当? 手洗いより本当に節約になるのでしょうか?
本記事では、手洗いと食洗機の水道代や光熱費の違い、そして節約につながるポイントを解説します。
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
目次
食洗機と手洗い、水道代はどれくらい違うのか?
まず気になるのは、手洗いと食洗機でどのくらい水道代や光熱費に差が出るのか、という点です。資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ 2016冬版」によれば、年間の水道・光熱費の目安は次の通りです。
・手洗い:約2万5510円(ガス代+水道代)
・食洗機:約1万6640円(電気代+水道代)
この比較からわかるのは、食洗機を使ったほうが年間で約8870円も安くなるということです。
水道の使用量に限っても、手洗いが年間約47.5立方メートルなのに対し、食洗機は約10.8立方メートルと、なんと約4分の1に抑えられます。家族の人数が多く、1日に複数回食器を洗う家庭であれば、この差はさらに大きくなるでしょう。
食洗機は本当に節約になる? コスト回収の目安
「食洗機って高いよね」というイメージを持っている人も多いと思います。確かに、据え置き型の家庭用食洗機は、購入価格が3万〜10万円程度と決して安くはありません。
しかし、年間に約1万円の節約が見込めると仮定すると、6万円の機種であれば約6年で元が取れる計算です。
さらに、時間の節約効果も無視できません。1日30分かかる皿洗いが不要になれば、1年で約180時間も自由な時間が増えることになります。節約だけでなく、家事の効率化にもつながる点を考えると、コストパフォーマンスは意外と悪くないのです。
効果的に使えばさらにお得! 食洗機で節約するコツ
食洗機をただ使えば節約になるというわけではありません。使い方次第で節約効果を最大化できます。以下の点に気をつけると、より効果的です。
1.食器はまとめて洗う
少ない量を何回にも分けて洗うよりも、1回でまとめて洗った方が水も電気も節約できます。
2.予洗いをする
食べ残しや大きな汚れをざっと拭き取る程度の予洗いをすることで、洗い残しや洗い直しの手間が減ります。
3.自然乾燥させる
乾燥機能をオフにして自然乾燥を利用することで、電気代をさらに抑えることも可能です。扉を少し開けておくだけで十分に乾きます。
これらの工夫を取り入れることで、食洗機の節約効果をより高められるのです。
家計にも時間にもやさしい食洗機、検討する価値あり
結論として、食洗機は手洗いに比べて水道代・光熱費の両方で節約効果が見込める家電です。年間8000円~9000円近く節約できる上に、毎日の皿洗いの手間も大幅に減ります。時間的なゆとりを得られる点も、家事に忙しい家庭には大きなメリットです。
もちろん、初期費用は必要ですが、長期的に見れば十分に元が取れる投資ともいえます。
また、使い方を工夫すれば、節約効果はさらにアップします。現在、手洗いで頑張っている方も、一度家計と時間の使い方を見直して、食洗機の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
出典
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネ性能カタログ 2016年冬版
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
