兄夫婦は「毎月5万円」も貯金しているそうです。我が家は「月1万円」が精一杯なのですが、20代からお金を貯めるコツはありますか?
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20代「二人以上世帯」の月平均貯蓄額は「約5万円」
金融広報中央委員会 知るぽるとの「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和5年調査結果」によると、世帯主が20歳代の年間手取り収入(税引後)は平均426万円とされています。また、年間手取り収入(臨時収入を含む)からの貯蓄割合(金融資産保有世帯)は、20歳代で平均14%です。
つまり、426万円×14%÷12ヶ月=4万9700円という計算になり、20歳代の月平均貯蓄額は約5万円といえるでしょう。
同様のデータから、各年代における月平均貯蓄額を計算すると表1のようになります。
表1
| 年間手取り収入(税引後) | 年間手取り収入(臨時収入を含む)からの貯蓄割合 | 月平均貯蓄額 | |
|---|---|---|---|
| 20歳代平均 | 426万円 | 14% | 4万9700円 |
| 30歳代平均 | 546万円 | 14% | 6万3700円 |
| 40歳代平均 | 629万円 | 12% | 6万2900円 |
| 50歳代平均 | 642万円 | 12% | 6万4200円 |
| 60歳代平均 | 525万円 | 11% | 4万8125円 |
| 70歳代平均 | 436万円 | 8% | 約2万9067円 |
出典:金融広報中央委員会 知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」を基に筆者作成
貯蓄割合は収入の「10~30%」がひとつの目安
総務省統計局が公開している「家計調査報告[家計収支編] 2024年(令和6年)平均結果の概要」によると、「二人以上の世帯のうち勤労者世帯の家計収支」においては、貯蓄率に相当する「黒字率」は「37.8%」となっています。
国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均給与は460万円とされているので、平均給与の10%に当たる「年間46万円」から30%に当たる「年間138万円」の貯蓄がひとつの目安になりそうです。
無理なくお金を貯めるコツ
一般的には、収入の30%程度を貯蓄にまわすのが理想的とされています。しかし、そう簡単には貯められないのが現実でしょう。無理せずお金を貯めていくには、いくつかコツがあります。
例えば「お金を貯める目的や目標金額を明確にする」のも効果的です。海外旅行の資金として1年後に〇万円貯めたい、マイホームの頭金として5年後に〇万円貯めたい、といったように目的を明確にしておくと貯金への意欲が安定して長続きする傾向があります。
また、家計簿を付けて支出を把握するのもよいでしょう。近年の家計簿アプリには、クレジットカードとの連携で入力の手間が省ける機能や入力したデータを家族と共有できる機能が備わっているものもあります。これらを活用して、こまめに記録を付ける習慣を付けるのがおすすめです。
このほかにも預金以外に資産運用を検討したり、小さな一歩としてコンビニに行くのを控えてみたり、さまざまなコツがあります。
まとめ
今回参照したデータによると、20代二人以上世帯の月平均貯蓄額は約5万円ということが分かりました。また、貯蓄は収入の10%から30%がひとつの目安となっています。しかし、データ上で示されたといっても貯金は簡単なものではありません。
そこで、まずはお金を貯める目的や目標金額の明確化をしましょう。また、家計簿を付けて支出を管理するのもおすすめです。「ちりも積もれば山となる」という言葉があるように、小さな節約や細かい家計の管理も、積み重ねていけば大きな金額の貯金へとつながるでしょう。
出典
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年以降) 各種分類別データ(令和5年) 統計表の番号8 年間手取り収入(臨時収入を含む)からの貯蓄割合(金融資産保有世帯)、統計表の番号77 年間手取り収入(税引後)
総務省統計局 家計調査報告[家計収支編]2024年(令和6年)平均結果の概要 I 家計収支の概況(二人以上の世帯) 2 二人以上の世帯のうち勤労者世帯の家計収支(11ページ)
国税庁 令和5年分 民間給与実態統計調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
