兄夫婦は「毎月5万円」も貯金しているそうです。我が家は「月1万円」が精一杯なのですが、20代からお金を貯めるコツはありますか?

配信日: 2025.05.04
この記事は約 3 分で読めます。
兄夫婦は「毎月5万円」も貯金しているそうです。我が家は「月1万円」が精一杯なのですが、20代からお金を貯めるコツはありますか?
夫婦で暮らしていると、車や住居、子どもの学費などさまざまなタイミングで「お金」が必要になります。それに伴い、出費に備えた貯蓄も必須といえるでしょう。しかし、貯金も簡単ではありません。いくら貯金するべきか、どうやって貯金すべきか、悩む方向けに、当記事では「月平均貯蓄額」や「貯蓄割合の目安」「貯金のコツ」などを紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

20代「二人以上世帯」の月平均貯蓄額は「約5万円」

金融広報中央委員会 知るぽるとの「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和5年調査結果」によると、世帯主が20歳代の年間手取り収入(税引後)は平均426万円とされています。また、年間手取り収入(臨時収入を含む)からの貯蓄割合(金融資産保有世帯)は、20歳代で平均14%です。
 
つまり、426万円×14%÷12ヶ月=4万9700円という計算になり、20歳代の月平均貯蓄額は約5万円といえるでしょう。
 
同様のデータから、各年代における月平均貯蓄額を計算すると表1のようになります。
 
表1

年間手取り収入(税引後) 年間手取り収入(臨時収入を含む)からの貯蓄割合 月平均貯蓄額
20歳代平均 426万円 14% 4万9700円
30歳代平均 546万円 14% 6万3700円
40歳代平均 629万円 12% 6万2900円
50歳代平均 642万円 12% 6万4200円
60歳代平均 525万円 11% 4万8125円
70歳代平均 436万円 8% 約2万9067円

出典:金融広報中央委員会 知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」を基に筆者作成
 

貯蓄割合は収入の「10~30%」がひとつの目安

総務省統計局が公開している「家計調査報告[家計収支編] 2024年(令和6年)平均結果の概要」によると、「二人以上の世帯のうち勤労者世帯の家計収支」においては、貯蓄率に相当する「黒字率」は「37.8%」となっています。
 
国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均給与は460万円とされているので、平均給与の10%に当たる「年間46万円」から30%に当たる「年間138万円」の貯蓄がひとつの目安になりそうです。
 

無理なくお金を貯めるコツ

一般的には、収入の30%程度を貯蓄にまわすのが理想的とされています。しかし、そう簡単には貯められないのが現実でしょう。無理せずお金を貯めていくには、いくつかコツがあります。
 
例えば「お金を貯める目的や目標金額を明確にする」のも効果的です。海外旅行の資金として1年後に〇万円貯めたい、マイホームの頭金として5年後に〇万円貯めたい、といったように目的を明確にしておくと貯金への意欲が安定して長続きする傾向があります。
 
また、家計簿を付けて支出を把握するのもよいでしょう。近年の家計簿アプリには、クレジットカードとの連携で入力の手間が省ける機能や入力したデータを家族と共有できる機能が備わっているものもあります。これらを活用して、こまめに記録を付ける習慣を付けるのがおすすめです。
 
このほかにも預金以外に資産運用を検討したり、小さな一歩としてコンビニに行くのを控えてみたり、さまざまなコツがあります。
 

まとめ

今回参照したデータによると、20代二人以上世帯の月平均貯蓄額は約5万円ということが分かりました。また、貯蓄は収入の10%から30%がひとつの目安となっています。しかし、データ上で示されたといっても貯金は簡単なものではありません。
 
そこで、まずはお金を貯める目的や目標金額の明確化をしましょう。また、家計簿を付けて支出を管理するのもおすすめです。「ちりも積もれば山となる」という言葉があるように、小さな節約や細かい家計の管理も、積み重ねていけば大きな金額の貯金へとつながるでしょう。
 

出典

金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年以降) 各種分類別データ(令和5年) 統計表の番号8 年間手取り収入(臨時収入を含む)からの貯蓄割合(金融資産保有世帯)、統計表の番号77 年間手取り収入(税引後)
総務省統計局 家計調査報告[家計収支編]2024年(令和6年)平均結果の概要 I 家計収支の概況(二人以上の世帯) 2 二人以上の世帯のうち勤労者世帯の家計収支(11ページ)
国税庁 令和5年分 民間給与実態統計調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu
【PR】 SP_LAND_02
FF_お金にまつわる悩み・疑問