お米5kgをスーパーで買うと「4000円以上」かかります。フリマサイトで「割安」な「お米」を見つけたのですが、ネットで買う際の注意点はありますか?
政府は米の値段をおさえるために備蓄米を市場に放出しましたが、お米の値上がりは現在も止まっていません。そこで少しでも安いお米を求めて、フリマサイトをチェックするものの、「フリマサイトは誰が出品しているか分からないので不安」と悩む方もいるでしょう。
本記事では、フリマサイトで割安のお米を買う際の注意点について解説します。
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フリマサイトで販売されるお米と店頭で販売されているお米の違い
フリマサイトやインターネットオークションでは、お米が数多く出品されています。特に、店頭価格より割安な商品を見つけたら魅力を感じる方もいるでしょう。しかし、フリマサイトで出品されているお米のなかには、通常は店頭に並ばないような製品が混じっている可能性があります。
本章では、フリマサイトで販売されるお米と店頭で販売されているお米の違いについて解説します。
未検査米が含まれている恐れがある
未検査米とは、農産物検査法に定められた検査を受けていないお米を指します。店頭に並ぶ多くのお米はすべて検査を受けていますが、2021年7月からは、検査を受けていなくても「産地」「品種」「年産」などを表示できるようになりました。ただし、その場合は根拠となる資料を保存しておく必要があります。
また、「米トレーサビリティ法」という法律により、事業者間の取引等の記録が作成されて一定期間保存されることが義務付けられています。しかし、フリマサイトなどの個人間取引はこの対象か否かは判断ができないとされています。
したがって、フリマサイトに出品されているお米のなかには、未検査米が含まれている可能性があります。加えて、フリマサイトでは現物を確認できないため、質の悪いお米を購入させられるリスクもあります。
保管状態が悪い可能性がある
農家やお米の流通業者では、お米を玄米のまま低温保存して鮮度を保っています。しかし、フリマサイトに出品されているお米は、どのような場所で保管されていたかが分かりません。お米は腐りにくいため、室温で保管されていてもすぐに「保管状態が悪い」と判断が付きにくいのです。
しかし、精米のまま長期間常温で保管していれば、味が大幅に落ちたり虫がわいたりする恐れがあります。特に夏場の高温多湿な環境では、カビや虫害の危険性がさらに上がるため注意が必要です。
お米以外の異物が含まれている可能性がある
フリマサイトでは、お米の現物を見ることはできません。そのため、未成熟な米や割れた米、変色した米などが混ざった「くず米」が普通のお米として出品されていることがあります。
また、小石や虫など異物が混じっている恐れもあります。特に、保管状態が悪い場合は、こうした異物が混入しても気が付かずに販売されている可能性があるため注意が必要です。
フリマサイトでのお米購入は自己責任
フリマサイトでは、多くの出品者が「返品不可」と明記しています。「安いから」といって購入した結果、食べられないようなお米が届いても自己責任となってしまいます。
安いお米でも、10キログラム以上購入すればまとまった金額になるでしょう。安いからといって安易に飛びつかず、出品者の評価や商品説明をよく確認することが大切です。
品質が確かで安全なお米を購入したいなら店頭で購入しよう
最近は、農家が直接フリマサイトやインターネットオークション、ECサイトでお米を売ることも増えています。なかにはフリマサイトでおいしいと感じるお米もあるでしょう。
しかし、お米の価格が高騰し続けている今、フリマサイトに「なぜか極端に安いお米」が出品されていたら、注意が必要です。安全でおいしいお米が欲しいなら、スーパーや米屋、農産物直売所などで購入すると安心です。
店頭のお米は産地や精米日がはっきり表示され、専門の業者が品質をチェックしています。パッケージの状態も直接確認できるので、カビや虫の心配が少ないでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
