ショッピングモールでウォーターサーバーの営業を受けました。「ウォーターサーバー」と「ペットボトル」の水を買うのではどちらのほうが安いのでしょうか?

配信日: 2025.05.08

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ショッピングモールでウォーターサーバーの営業を受けました。「ウォーターサーバー」と「ペットボトル」の水を買うのではどちらのほうが安いのでしょうか?
健康志向が高まっているなか、飲料水を水道水ではなくミネラルウォーターに切り替える人も多くいるでしょう。一方、ウォーターサーバーを利用する人も増えており、どちらが経済的か気になるところです。
 
本記事では、ウォーターサーバーとペットボトルを費用の観点から比較していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

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ウォーターサーバーとは

ウォーターサーバーは、不純物の少ない水を家庭やオフィスに供給する装置です。一般的には水がなくなると内部のタンクを交換する仕組みで、冷水だけでなく温水も利用できるのがメリットです。
 
しかし、ウォーターサーバーはサーバーを置くスペースが必要になる点や、電気料金などのランニングコストが発生するデメリットもあります。ウォーターサーバーにはいくつかの種類があるので、本章でそれぞれについて解説します。
 

ウォーターサーバーの仕組み

ウォーターサーバーには、主に3つの種類があります。それぞれの種類の特徴や仕組みは、以下のとおりです。

・ボトル型……最も一般的なウォーターサーバーで、ボトルを交換するタイプ。ボトルは定期的に自宅に届く仕組み
 
・給水型……専用タンクに自分で水道水などを注いで使うタイプ。毎月のボトル注文義務がないためランニングコストが低い傾向にあるが、給水の手間がかかる
 
・水道直結型……水道に直結して浄水する仕組み。ランニングコストは低いものの工事が必要

なお、いずれのウォーターサーバーも冷水だけでなく温水も利用できるのが一般的です。
 

ウォーターサーバーとペットボトルではどちらが得か

毎日の飲み水として使う場合、ウォーターサーバーとペットボトルのどちらを選ぶべきか迷う方も多いのではないでしょうか。どちらにも前述のようなメリット・デメリットがあり、コストだけでなく利便性や使用頻度、家庭のライフスタイルによっても適した選択は変わってきます。
 
本章で、両者の1ヶ月あたりの相場を比較してみましょう。
 

ウォーターサーバーの料金システムと相場

ウォーターサーバーの料金は、主に「水の代金」「サーバーレンタル料」「電気代」「メンテナンス費」などで構成されています。水の料金は天然水で12リットルあたり1500~2000円、RO水なら1000~1500円程度が相場といえます。1ヶ月に2~4本程度利用するのが一般的で、天然水の場合は水代だけで3000~6000円程度かかります。
 
サーバーレンタル料は月0~1500円程度。最近では水の注文量に応じて無料になるケースも増えています。電気代は冷水と温水を常に保つために必要で、月300~1000円前後かかりますが、省エネタイプを選べばコストを抑えることも可能です。
 
また、定期的なメンテナンス費や、地域によっては送料がかかる場合もあるため、契約前に細かな条件を確認しておくことが重要です。全体の月額コストは4000~7000円前後が目安で、契約内容や使い方によって差が出ます。自身の生活スタイルに合ったプランを選ぶことが、無理なく利用を続けるポイントです。
 

ペットボトルの水(ミネラルウォーター)の価格相場

人が1日に必要とする水分量は、約2.5リットルといわれています。そのうち、食事や体内で生成される水分を差し引くと、飲料として摂取すべき水分量はおよそ1.2リットル以上が望ましいとされています。
 
日常的に手軽に摂取できるミネラルウォーターは、ミネラル分の有無などによって分類されていますが、価格相場を調べるにあたっては分類に関わらず「ミネラルウォーター」として販売されている製品(ただし炭酸水は除く)を含めています。
 
販売されているミネラルウォーターのなかでも一般的な1.5リットルの商品を基準に、1日に必要な摂取量に見合う価格相場を調査しました。

◆ミネラルウォーターの価格相場

・1本あたり:100~300円程度(1日分)
 
・30本あたり:3000~9000円程度(1ヶ月分)

ペットボトルの価格とウォーターサーバーの料金比較

前述のウォーターサーバーとペットボトルの水の料金を比較すると、ウォーターサーバーは水代に加えてサーバーレンタル料や電気代が発生しますが、合計の月額相場は4000~7000円程度かかります。
 
これに対し、ペットボトルのミネラルウォーターは1本(1.5リットル)あたり100~300円程度で、1日に必要な水分をまかなうと、月額では3000~9000円程度です。
 
このように、単純な水の価格だけを比べるとペットボトルが安くなります。しかし、ウォーターサーバーは温水・冷水をすぐに使える利便性や、ボトル配送の手間がない点がメリットです。コスト面と使い勝手の両方を考慮して、自分の生活スタイルに合った選択をしましょう。
 

価格だけでなく自分に合ったものを選ぶことが大切

費用の面では、一般的にペットボトルを利用するほうが安くなります。しかし、ペットボトルの利用頻度が高い場合、安くするためにまとめ買いをすると保管スペースが必要になり、ペットボトルのゴミも増えるというデメリットも存在します。一方、最近のウォーターサーバーは省スペースタイプもあるので、ゴミが増えないメリットがあります。
 
単純な価格差だけでなく、手間や使い勝手、家族構成なども含めて、どちらが自分にとってよいかを検討しましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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