梅雨前に知りたいエアコンの2つの除湿機能「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の違いとは? 月1~2回のフィルター掃除で約990円の節約に?
配信日: 2025.05.09

そんなエアコンの除湿機能には、「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2種類があり、特徴やかかる電気代に違いがあるようです。そこで本記事では「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の違いをご紹介するとともに、コストをおさえて除湿する方法について紹介します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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エアコンの「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の違いは?
結論からいうと、冷やした空気をそのまま戻すのが「弱冷房除湿」、空気を再度あたためてから室内に戻す方式を「再熱除湿」と呼ぶようです。
これを踏まえると、弱冷房除湿の方が冷たい風になるため、冷房を使うほどではないけれど蒸し暑さを感じる日などに適している可能性があります。一方で「涼しくしなくてよいので除湿だけしたい」というときは、再熱除湿を利用した方がよいと考えられます。
なお、除湿した空気を再度あたためるので室温が下がらず、運転が長時間になる再熱除湿の方が、電気代は余計にかかる可能性があるようです。
除湿と冷房はどう使い分ければよい?
梅雨期には、じめじめとした蒸し暑さを感じることもあるでしょう。そのような日は、除湿と冷房のどちらを使用すべきか迷うことがあるかもしれません。
上記でご紹介した再熱除湿方式の除湿機能だと、温度は下がらずに湿度だけが下がるので、室内の温度を下げたいときは冷房を使用した方がよいでしょう。反対に、じめじめしているが肌寒さも感じるときは、湿度だけを下げる効果のある再熱除湿を活用することをおすすめします。
また、気温が高く湿度も高いときは、弱冷房除湿を活用すると温度と湿度の両方が下がって快適な環境になる可能性があります。上手に使い分けることで、電気代の節約にもつなげられるかもしれません。
コストをおさえて除湿する方法
梅雨の時期には、じめじめとした日が続く可能性があるため、なるべくコストをおさえて除湿できるようにした方がよいでしょう。
まず、除湿運転の際には風量を「自動」に設定することが推奨されます。除湿の効果が表れた時点で自動的に風量が弱くなり、消費電力をおさえられる可能性があるためです。
また、室内機や室外機のフィルターを定期的に掃除してきれいな状態にしておくことも大切だと考えられています。ホコリなどがたまると空気の流れが悪くなり、電力を余分に消費する原因につながることがあるためです。
経済産業省資源エネルギー庁によると、フィルターを月に1~2回掃除した場合、年間で31.95キロワットアワーの省エネ、約990円の節約につながる可能性があるとされています。
さらに、エアコンから出た風は下の方にたまりやすい特徴があるといわれています。そのため、サーキュレーターや扇風機を使って室内の空気が循環しやすくなるようにすると、除湿効果が高まる可能性があるでしょう。
まとめ
梅雨の時期には室内の湿度が上がりやすい傾向があるため、エアコンの除湿機能を活用する機会が増えるかもしれません。エアコンの除湿機能には「弱冷房除湿」と「再熱除湿」があるようです。
室温が下がらず運転が長時間になりやすい「再熱除湿」の方が電気代が高くなる可能性がありますが、状況にあわせて上手に使い分けたり、風量を「自動」に設定したりすることで除湿にかかる電気代をおさえられる可能性があるでしょう。
サーキュレーターや扇風機を用いて空気の循環を生み出すのも効果的な場合があるようなので、ぜひ試してみてください。
出典
経済産業省資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 無理のない省エネ節約
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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