42歳で貯蓄が「2000万円」あります。50代で「セミリタイア」したいのですが、あとどのくらいの貯蓄があれば安心して生活できますか?
本記事では、セミリタイアの定義や必要な資金、具体的な計画方法について解説します。
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目次
セミリタイアとは? その定義とメリット
セミリタイアとは、完全に仕事を辞めるのではなく、収入を得ながら自由な時間を増やすライフスタイルです。例えば、週に数日働いたり、フリーランスとして働いたりすることで、生活費の一部を賄いながら、自分の時間を大切にできます。セミリタイアのメリットとしては、ストレスの軽減や趣味の時間の確保、家族との時間を増やすことなどが挙げられます。
50代でセミリタイアするために必要な資金は?
セミリタイアに必要な資金は、生活費や収入、年金受給開始年齢などを踏まえて計算する必要があります。
インベスコ・アセット・マネジメント株式会社が行ったシミュレーションによると、50歳でセミリタイアをする場合、単身世帯で約5300万円、2人以上の世帯で約9300万円の資金が必要とされています。これは、65歳まで生活費の半額を稼ぐことを前提とした場合の試算です。
42歳で貯蓄2000万円、あといくら必要?
現在42歳で貯蓄が2000万円ある場合、50歳でセミリタイアを目指すには、あと約3300万円の資金が必要と考えられます。これは、単身世帯でのセミリタイアに必要な資金5300万円から現在の貯蓄額を差し引いた金額です。
この不足分を8年間で貯める場合、年間約412万円、月額約34万円の貯蓄が必要となります。しかし、資産運用や副収入を得ることで、この金額を減らすことも可能です。
セミリタイアに向けた資金計画と準備方法
セミリタイアを実現するためには、以下のような資金計画と準備が重要です。
・生活費の見直し
生活費を抑えることで、必要な資金を減らせます。例えば、月々の生活費を1万円節約すると、50歳から平均寿命の84歳までの34年間で408万円の支出を減らせます。
・収入の確保
セミリタイア後もアルバイトやフリーランスなどで収入を得ることで、資金の不足分を補えます。例えば、月収7万円の副収入があれば、生活資金の持ちを大幅に伸ばすことが可能です。
・資産運用
つみたてNISAやiDeCoなどを活用し、長期的な資産形成を行うことで、将来の生活資金を増やせます。
・年金の活用
将来受け取る年金も計画に入れることが重要です。厚生労働省年金局の「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概要」によると、厚生年金の平均受給額は月14万6429円、国民年金では月5万7700円が平均とされています。
自分に合ったセミリタイア計画を立てよう
42歳で貯蓄が2000万円ある場合、50歳でセミリタイアを目指す場合は、一般的なシミュレーションではあと約3300万円の資金が必要とされています。しかし、生活費の見直しや収入の確保、資産運用、年金の活用などを組み合わせることで、必要な資金を減らすことが可能です。
自分のライフスタイルや目標に合わせて、早めに計画を立て、必要な準備を進めていきましょう。セミリタイアは、計画的な準備と実行によって、より自由で充実した生活を実現する手段となります。
出典
インベスコ・アセット・マネジメント株式会社 Wealth Road 50歳55歳60歳でのリタイアは可能?必要資金のシミュレーション結果を紹介
厚生労働省年金局 令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概要
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
