松屋で毎日「460円」の牛めしを食べる友人。「自炊だと50円も高い」とのことですが、物価高でも“自炊”のほうがコスパはいいですよね? 牛丼を「買う・作る」費用を比較

配信日: 2025.05.15
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松屋で毎日「460円」の牛めしを食べる友人。「自炊だと50円も高い」とのことですが、物価高でも“自炊”のほうがコスパはいいですよね? 牛丼を「買う・作る」費用を比較
お米をはじめ、さまざまな食品の値段が上がり、材料を揃えるのにも出費がかさみます。そのため、節約が目的で自炊派の人も「外食のほうが安いのでは?」と感じ始めているかもしれません。特に、お米をメインにした食事を作るとなると、外食チェーンで手軽に済ませたほうが経済的だと思う人もいるでしょう。
 
では、今の物価高騰時代、自炊と外食、本当にコスパが良いのはどちらなのでしょうか?
 
本記事では、牛丼を毎日1食食べた場合と自炊で牛丼を作った場合のコストを比較します。また、毎日外食を続けることで健康面にどんな影響があるのかにも触れていきます。外食が多い人は参考にしてみてください。
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毎日外食で牛丼を食べたらいくらかかる?

では、毎日外食で牛丼を食べ続けた場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。今回は、大手牛丼チェーンの松屋を例に試算してみます。
 
・牛めし(並盛) 460円(税込/2025年4月時点)
 
1ヶ月(30日間)毎日1食牛めしを食べると、460円×30日=1万3800円となります。
 
総務省の2024年のデータによると、単身世帯の食費の月平均は約4万8000円です。もし仮に1日3食全てを松屋の牛めしにした場合、460円×3食×30日=4万1400円になります。金額だけをみると、外食だけでも食費をかなり抑えられそうです。
 
また、コンビニのお弁当は高いものでは600円を超えることもあり、牛丼チェーンでの食事はその点でもコスパが良いと言えるでしょう。
 

牛丼を自宅で作るといくらかかる?

次に、牛丼を自炊した場合にかかるコストを試算します。
 

【材料費】

・輸入牛肉 100グラム  394円
・玉ねぎ 50グラム 37円
・ご飯 200グラム 78円
※炊飯後のご飯200グラムは、生米87グラム分として計算(米の金額 5キログラム 4500円)

 
これらを合わせると、材料費は509円となります。松屋で提供される牛めし(並盛)が460円なので、実際に自炊した場合、外食よりも約50円高くなることが分かります。
 
さらに、この計算に含まれるのは材料費のみであり、実際には調味料や水道代、ガス・電気代などもかかります。そのため、牛丼を食べる場合は、外食のほうがコスパが高いといえます。
 

毎日外食しても大丈夫? 健康面での不安

自炊をせず、毎日外食で牛丼を食べ続けるほうがコスパは良いものの、健康面での影響も無視できません。毎日の外食が体に与える影響はどうでしょうか? 外食の利点は手軽さにありますが、栄養バランスの面で問題が生じる可能性があります。
 
塩分を例に挙げると、成人男性の1日の摂取目安は7.5グラムですが、松屋の牛めし並盛には3グラムの塩分が含まれています。つまり、これだけで1日の摂取目安量の約半分を摂取してしまうことになります。そのため、毎日食べていると、塩分の過剰摂取や栄養素が偏るリスクが高まります。
 
一方、自炊であれば食材や調味料、調理法を自由に選べるため、栄養バランスを調整しやすいところが利点です。さらに、安い食材を組み合わせる、まとめて作って冷凍保存しておくなどすることで、コストを抑えつつ健康的な食事を作ることも可能です。
 

自身にあった食費の節約法を見つけよう

物価が高騰する現代においては、低価格帯の外食チェーンのコスパが高いことが分かりました。
 
しかし、毎日外食を続けると健康面での不安が残ります。1日1食外食チェーンで牛丼を食べているのであれば、残りの食事は自炊で栄養バランスを整えるなどの工夫が必要です。自分に合った方法で、コストと健康を両立させた食費の節約方法を見つけられたらいいですね。
 

出典

松屋フーズ メニュー
総務省統計局 家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要 消費支出の費目別対前年実質増減率 -2024年-
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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