我が家では毎日、ご飯を夜に炊いて朝まで「保温」しているのですが、電気代はどのくらいかかるのでしょうか?

配信日: 2025.05.17
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我が家では毎日、ご飯を夜に炊いて朝まで「保温」しているのですが、電気代はどのくらいかかるのでしょうか?
毎日の食卓に欠かせない炊飯器。ご飯を夜に炊いて、そのまま朝まで保温しているご家庭も多いのではないでしょうか。温かいご飯を手軽に食べられるのは便利ですが、「保温しっぱなしだと電気代が高くなるのでは?」と気になる人も多いはずです。本記事では、炊飯器の保温にかかる電気代と、節約のための使い方を解説します。
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炊飯器の保温にかかる電気代はどのくらい?

電気代は「1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間×料金単価(円/kWh)」で求められます。炊飯器の保温にかかる消費電力は、炊飯器の種類や容量によって変わります。
 
経済産業省 資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ電子版」によると、保温中の消費電力は約11.4~23.3Wh/h とされています。電気料金の単価を、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している31円/kWhとして、1時間あたりの電気代を計算すると、約0.35~0.72円となり、非常に少額です。
 
たとえば、夜7時から朝7時までの12時間保温した場合、電気代は以下の通りです。
 

・1日:約4.2~8.64円
・1ヶ月(30日):約126~259円
・1年間:約1533~3154円

 
1ヶ月あたりの金額でみると、そこまで高額ではありませんが、積み重ねることで意外と大きな金額になります。
 

炊飯器の保温VS電子レンジで温める、どちらが安い?

保温せずに、炊き上がったご飯を冷凍保存し、食べるときに電子レンジで温める方法もあります。
 
電子レンジの消費電力は、機種によって異なりますが、一般的に温める際に表示される「500W」などの数値の1.5~2倍で計算が可能です。1膳分(約150g)を600Wで3分温めた場合、電気代は約1.4~1.9円です。
 
たとえば、1日1膳ずつ温めると仮定すると、1ヶ月の電気代は約42~57円になります。炊飯時で12時間保温した場合に比べ、電気代は抑えられます。また、冷凍ご飯の方が劣化しにくく、美味しさを保てるというメリットもあります。
 

電気代を節約するための炊飯器の使い方

電気代を少しでも節約したいなら、炊飯器の使い方を見直すことが効果的です。
 
1.タイマー機能を使う
朝ごはんの時間に合わせて炊き上がるようにセットすれば、保温の必要がなくなります。
 
2.まとめて炊いて冷凍保存
一度に多めに炊いて、1膳ずつ冷凍保存し、食べる際にレンジで温める方が、ご飯の品質も保ちやすくなります。
 
3.保温は短時間に
どうしても保温したい場合も、2~3時間以内にとどめておくと味の劣化も抑えられ、電気代も節約できます。
 
4.省エネ機種への買い替え
10年以上使っている炊飯器なら、省エネモデルに買い替えることで消費電力を抑えられることもあります。
 

保温時間を見直して上手に節電しよう

炊飯器の保温にかかる電気代は、毎日12時間使っても1ヶ月あたり約126~259円と大きくはありません。しかし、毎日の積み重ねと考えると無視できない金額にもなります。
 
保温に頼りすぎず、タイマー機能や冷凍保存を取り入れることで、電気代を節約しながら美味しいご飯を楽しむことができます。日々のちょっとした工夫で、家計にもご飯の味にもやさしい生活を目指してみてはいかがでしょうか。
 

出典

経済産業省 資源エネルギー庁 省エネ性能カタログ電子版
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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