妻が「生活費用」と「貯金用」で口座を使い分けているけれど、1つの口座にまとめた方が管理も楽になるのでは?実際メリットはある?
家計管理の方法として「生活費用」と「貯金用」など、いくつかの口座を使い分けている人は少なくありません。しかし、複数の口座で家計管理を行う場合には思わぬコストがかかることもあるため、メリットとデメリットを理解しておくことが大切です。
そこで今回は、複数の口座を開設している人の割合と、口座を複数持つことのメリットとデメリットについて解説します。
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口座を複数持っている人の割合はどれくらい?
株式会社みんなの銀行とiBankマーケティング株式会社が共同運営する「マネーインサイトラボ」が行った「銀行の利用実態調査」によると、全体の90%近くの人が銀行口座を複数持っていることが分かりました。
さらに詳しく見ていくと、口座保有数の1位は3口座、2位は2口座、3位は4口座と続きます。実際に使っている口座の数は2口座が全体の40%弱と最多です。
1つ目と2つ目以降の口座開設のきっかけとしてはいずれも「就業後の給与受取」が最多ですが、2つ目以降の口座開設では、「貯蓄用」や「お金の管理」のために口座を開設している人も一定数いることが分かりました。
このことから、銀行口座を開設している人の多くが複数の口座を持っており、特に2口座目以降は貯蓄やお金の管理を目的に開設されているようです。実際に使っている口座の最多数は2口座であり、給与受取口座と貯金用口座などを分けて管理している人が多い可能性があるでしょう。
2つ以上の口座を持つメリット・デメリット
次に、口座を複数持つことのメリットとデメリットを見ていきます。自分に合った方法を選ぶことで、効率的に家計管理を行えるためメリットとデメリットをしっかり把握しておきましょう。
メリット
複数の口座を持つと、お金の管理を効率的に行える点が最大のメリットです。例えば、給与受取口座・生活費用口座・貯蓄用口座に分けることで、支出の管理がしやすくなり無駄遣いを防ぐことができます。また、目的別にお金を分けることで、貯金や投資の目標を明確にし、計画的に資産を増やすことが可能になります。
さらに、銀行ごとの特典を受けられることもメリットのひとつでしょう。提携ポイントカードのポイントアップやギフト券プレゼントなど、銀行によって受けられる特典はさまざまです。
複数の口座を使い分けることで、お金や予算の管理がスムーズに進むでしょう。
デメリット
複数の口座を使い分けることで利便性が高まる一方で、管理にかかる負担が増すこともあります。
口座ごとに取引履歴や残高を確認する必要があり、特に口座が多くなると管理が煩雑になることもあるでしょう。複数の口座の通帳・印鑑・キャッシュカード、ネット銀行であればIDやパスワードなどの管理も必要です。
また、口座間での資金移動で振込手数料がかかる場合や、利用していない銀行口座には維持手数料が発生する場合もあり、口座を増やすことで管理にかかるコストが増加する可能性が考えられます。
複数口座で家計管理を行うと手間はかかるがお金の管理がしやすくなると考えられる
今回のケースのように、目的別に口座を分けることで支出の見える化ができ、貯蓄や資産形成を計画的に進められるというメリットがあります。一方で、管理の手間や手数料といったデメリットもあるため、自分たちのライフスタイルや管理のしやすさに応じた運用が大切です。
口座をまとめるか使い分けるかは一概にどちらが正解とはいえません。夫婦で話し合い、無理なく続けられる方法を見極めることが大切です。
出典
株式会社みんなの銀行 iBankマーケティング株式会社 マネーインサイトラボ [銀行の利用実態調査]複数口座保有している人は何割?銀行選びで重視することは?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
