小学生の息子と生活していますがお金が限界です…。「子ども食堂」を利用したいのですが、利用する条件はあるのでしょうか?
本記事では、子ども食堂とは何か、誰がどのように利用できるのか、利用する際の注意点や実際の流れについて解説します。
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子ども食堂とは? 誰のための場所?
子ども食堂は、地域のボランティア団体やNPO法人などが運営している、子どもが安心して食事をとれる場所です。多くの子ども食堂では、栄養バランスのとれた食事を、無料または100~300円ほどの少額で提供しています。ただし、運営団体や地域によって料金や提供内容は異なる場合があります。
また、ただ食事を提供するだけでなく、地域の人々と交流できる場でもあります。子どもが孤立しないように、また親が一人で抱え込まずにすむように、地域全体で子育てを支えることを目的としています。
利用条件は? お金がない家庭でも大丈夫?
多くの子ども食堂では、「利用条件」は特に設けられていない場合が多く、家庭の収入に関係なく誰でも利用できることが一般的です。もちろん、経済的に困っている家庭は大歓迎です。
「うちは本当にお金がなくて……」と不安に思う方ほど、ぜひ利用してほしい場所です。運営側も、そういったご家庭を支援することを目的にしています。一方で、「生活保護を受けていないとダメ」「ひとり親でないと利用できない」などといった制限も基本的にはありません。
ただし、一部の子ども食堂では、地域の住民や子ども連れの家族に限定している場合もあります。詳しくは各食堂のホームページやSNSで確認するか、電話で問い合わせてみましょう。
どうやって利用するの? 予約や持ち物はある?
子ども食堂の多くは、決まった曜日や時間に定期的に開催されています。まずは「〇〇市 子ども食堂」などと検索して、近くの子ども食堂を探しましょう。子ども食堂マップや、市区町村の福祉課、学校などでも情報を得られることがあります。
子ども食堂によって、予約が必要な場合と当日参加OKな場合があるので、事前に確認しておくと安心です。持ち物は特に不要なことが多いですが、念のためマイ箸や水筒を持参するとよいでしょう。
また、初めて利用する際は、「どのような雰囲気か」「大人が一緒でもいいのか」なども気になるところです。ほとんどの子ども食堂では、親子での利用も歓迎されていますが、運営方針によっては利用条件が異なる場合もあるため、事前に確認すると安心です。心配せず、気軽に一度足を運んでみてください。
家計が厳しい今だからこそ、子ども食堂を利用しよう
電気代、ガス代、食品の価格などが高騰し、毎月の支出がどんどん増えているなか、食費を削るのは限界があります。子どもにはしっかりした食事を与えたいけれど、現実的にそれが難しいという親御さんも多いでしょう。
そのようなとき、子ども食堂は経済的な不安を和らげる大きな助けになります。決して、恥ずかしいことではありません。むしろ、支援を受けながら地域のなかで安心して子育てをするというとても大切な選択です。
「自分たちだけで頑張らなきゃ」と思い詰めず、地域の支えを活用しましょう。そして、少し余裕ができたら、今度は別の誰かを支える側になることもできます。支え合いの輪が広がれば、社会全体がもっと優しくなるはずです。
どんな事情があっても、安心してご飯を食べられる場所があるということを、ぜひ知っておいてください。悩んでいるなら、まずは一度、近くの子ども食堂に問い合わせてみてくださいね。あなたとお子さんが少しでも笑顔になれるよう、心から応援しています。
出典
厚生労働省 こども食堂と私たちの地域・社会
農林水産省 こども食堂と連携した地域における食育の推進
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
