節制が苦手で毎月の給料をすべて使い切ってしまう息子…現在28歳なのですが、40代までに1000万円の貯蓄は可能なのでしょうか?
本記事では、1000万円を貯めるために必要な貯金額や、貯金ができる人になるためのポイントを解説します。
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目次
40代で貯金が1000万円以上ある人はどのくらいいる?
「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」によると、40代の貯金額の割合は表1のとおりです。
表1
| 貯金額 | 割合 |
|---|---|
| 100万円未満 | 18.7% |
| 100〜200万円未満 | 8.8% |
| 200〜300万円未満 | 6.7% |
| 300〜400万円未満 | 6.2% |
| 400〜500万円未満 | 4.1% |
| 500〜700万円未満 | 7.8% |
| 700〜1000万円未満 | 13.0% |
| 1000〜1500万円未満 | 10.4% |
| 1500〜2000万円未満 | 3.6% |
| 2000〜3000万円未満 | 7.3% |
| 3000万円以上 | 7.3% |
| 無回答 | 6.2% |
出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」を基に筆者作成
「1000~1500万円未満」「1500~2000万円未満」「2000~3000万円未満」「3000万円以上」の割合を足すと、40代で貯金が1000万円以上ある人は全体の28.6%となりました。つまり、40代は約3割の人が1000万円以上貯金していることが分かります。
28歳から40代までに1000万円を貯めるために必要な貯金額
28歳時点での貯金額を0円とすると、40代のラストイヤーである49歳までの21年間で1000万円を貯めることになります。1000万円を21年間で割ると、年間に必要な貯金額は約47万6190円です。
つまり、月々約4万円ずつ貯金をしていけば、40代までに1000万円を貯められる計算です。
浪費癖のある人が貯金上手になる方法
28歳から貯金を始めて、40代までに1000万円を貯めるのは決して非現実的ではないでしょう。
しかし、これまでお金を貯める習慣がなかった人が、いきなり貯金を始めるのは難しいでしょう。浪費癖のある人が貯金上手になるためには、以下のポイントを押さえることが大切です。
毎月の収支を把握し、無駄を削る
無理なく着実に貯金をするためには、毎月の収支を把握する必要があります。毎月、何に、いくら使っているのかを把握すると、自分が浪費しやすい項目を見つけやすくなります。
特に削減したいのが、必要性の低い固定費です。固定費は毎月継続的にかかるものなので、一度見直すだけで長期的な節約効果を期待できます。例えば、長期間利用していないサブスクリプションサービスがある場合は、思い切って解約するといいでしょう。
貯金の目的を明確化する
漠然と貯金を始めるよりも、目的を明確にしたほうが貯金のモチベーションを維持しやすくなります。
また、単に「老後のための貯金」とするよりも、「老後に日本全国を旅行するため」「定年退職後は働かずにのんびり趣味を楽しむため」というように、具体的な目標を設定することが大切です。
自動的に貯金ができる仕組みをつくる
お金があるとつい使ってしまうという人は、自動的に貯金ができる仕組みをつくるのもおすすめです。例えば、勤め先の財形貯蓄制度や、銀行の積立定期預金を利用するなどの方法が考えられます。
貯金習慣を身に付けて、貯金1000万円を達成しよう
28歳から40代までに1000万円を貯めるためには、月々約4万円を貯金し続ければいい計算です。ただし、これまで貯金の習慣がなかった人には、モチベーションを維持するための工夫も必要です。無理なく貯金1000万円を達成しましょう。
出典
金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
