節制が苦手で毎月の給料をすべて使い切ってしまう息子…現在28歳なのですが、40代までに1000万円の貯蓄は可能なのでしょうか?

配信日: 2025.05.26
この記事は約 3 分で読めます。
節制が苦手で毎月の給料をすべて使い切ってしまう息子…現在28歳なのですが、40代までに1000万円の貯蓄は可能なのでしょうか?
貯金の必要性は理解しつつも、節制が苦手で、お金があるとつい使ってしまうという人は少なくありません。「40代までに貯金1000万円」を目標とする場合、28歳から始めて間に合わせることは可能なのでしょうか?
 
本記事では、1000万円を貯めるために必要な貯金額や、貯金ができる人になるためのポイントを解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

40代で貯金が1000万円以上ある人はどのくらいいる?

「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」によると、40代の貯金額の割合は表1のとおりです。
 
表1

貯金額 割合
100万円未満 18.7%
100〜200万円未満 8.8%
200〜300万円未満 6.7%
300〜400万円未満 6.2%
400〜500万円未満 4.1%
500〜700万円未満 7.8%
700〜1000万円未満 13.0%
1000〜1500万円未満 10.4%
1500〜2000万円未満 3.6%
2000〜3000万円未満 7.3%
3000万円以上 7.3%
無回答 6.2%

出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」を基に筆者作成
 
「1000~1500万円未満」「1500~2000万円未満」「2000~3000万円未満」「3000万円以上」の割合を足すと、40代で貯金が1000万円以上ある人は全体の28.6%となりました。つまり、40代は約3割の人が1000万円以上貯金していることが分かります。
 

28歳から40代までに1000万円を貯めるために必要な貯金額

28歳時点での貯金額を0円とすると、40代のラストイヤーである49歳までの21年間で1000万円を貯めることになります。1000万円を21年間で割ると、年間に必要な貯金額は約47万6190円です。
 
つまり、月々約4万円ずつ貯金をしていけば、40代までに1000万円を貯められる計算です。
 

浪費癖のある人が貯金上手になる方法

28歳から貯金を始めて、40代までに1000万円を貯めるのは決して非現実的ではないでしょう。
 
しかし、これまでお金を貯める習慣がなかった人が、いきなり貯金を始めるのは難しいでしょう。浪費癖のある人が貯金上手になるためには、以下のポイントを押さえることが大切です。
 

毎月の収支を把握し、無駄を削る

無理なく着実に貯金をするためには、毎月の収支を把握する必要があります。毎月、何に、いくら使っているのかを把握すると、自分が浪費しやすい項目を見つけやすくなります。
 
特に削減したいのが、必要性の低い固定費です。固定費は毎月継続的にかかるものなので、一度見直すだけで長期的な節約効果を期待できます。例えば、長期間利用していないサブスクリプションサービスがある場合は、思い切って解約するといいでしょう。
 

貯金の目的を明確化する

漠然と貯金を始めるよりも、目的を明確にしたほうが貯金のモチベーションを維持しやすくなります。
 
また、単に「老後のための貯金」とするよりも、「老後に日本全国を旅行するため」「定年退職後は働かずにのんびり趣味を楽しむため」というように、具体的な目標を設定することが大切です。
 

自動的に貯金ができる仕組みをつくる

お金があるとつい使ってしまうという人は、自動的に貯金ができる仕組みをつくるのもおすすめです。例えば、勤め先の財形貯蓄制度や、銀行の積立定期預金を利用するなどの方法が考えられます。
 

貯金習慣を身に付けて、貯金1000万円を達成しよう

28歳から40代までに1000万円を貯めるためには、月々約4万円を貯金し続ければいい計算です。ただし、これまで貯金の習慣がなかった人には、モチベーションを維持するための工夫も必要です。無理なく貯金1000万円を達成しましょう。
 

出典

金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu
【PR】 SP_LAND_02
FF_お金にまつわる悩み・疑問