両親は20年前の冷蔵庫を使っています。買い換えると電気代の節約になりますか?どのくらい「お得」になるのでしょうか?
この記事では、古い冷蔵庫と新しい冷蔵庫の電気代を比較し、「どれだけお得になるのか? 」を具体的な数字で解説します。買い替えにかかる費用や、補助金制度、選び方のコツまでわかりやすくまとめています。
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目次
20年前の冷蔵庫はどれだけ電気を使っている?
資源エネルギー庁によると、家電製品の1日の電力消費割合は、エアコンに次いで2番目に多いです。
今から20年前、つまり2005年前後の冷蔵庫は、現在のモデルと比べて省エネ性能が大きく劣っているため、最新の冷蔵庫よりも電力消費量が多い可能性があります。当時の冷蔵庫は年間に約400〜500kWhの電力を消費していました。
これは、現在の冷蔵庫と比べて1.5倍程度の電気を使っている計算になります。例えば、400Lクラスの冷蔵庫なら、20年前のモデルでは年間電気代が約1万2000円から1万5000円程度かかっていたとされます。
新しい冷蔵庫にすると電気代はいくら安くなる?
最新の冷蔵庫(同じ400Lクラス)の年間消費電力量は約300kWh。これを全国家庭電気製品公正取引協議会が提示している31円/kWhで計算すると、年間電気代は約9300円。
つまり、年間で約2700〜5700円の節約が可能です。しかも、これは毎年継続して節約できる金額です。10年以上使った場合、約3万円から6万円近くの差が生まれます。
買い替えの初期費用は回収できる?
冷蔵庫の本体価格はピンからキリまでありますが、省エネ性能の高い機種でも10万円〜15万円程度が一般的です。仮に年間で3000〜6000円の電気代を節約できるとすると、10〜15年で本体価格の半分以上〜ほぼ元が取れる計算になります。
さらに、古い冷蔵庫は部品の劣化や冷却効率の低下によって突然故障するリスクも高くなっています。修理には数万円かかることもあり、買い替えは節約だけでなく安心にもつながります。
補助金や選び方も! 後悔しない冷蔵庫の買い替えポイント
自治体によっては、省エネ家電への買い替えに対する補助金制度を実施している場合があります。たとえば、『省エネ家電買い替え補助金』などの名称で、最大1〜2万円の補助が出るケースもあります。
詳しくは各自治体のホームページを確認してみましょう。扉の開き方や設置スペース、家族構成も踏まえた選び方をすると、長く快適に使えます。
20年前の冷蔵庫は早めの買い替えがお得です
20年前の冷蔵庫は、見た目が壊れていなくても中身はすでに旧式。最新の冷蔵庫に買い替えることで、電気代を年間約3000~6000円近く節約できる可能性があります。
加えて、補助金の活用や高性能モデルの選択で、さらにお得に安心して使える冷蔵庫生活が実現します。「まだ使えるからもったいない」と思わずに、一度電気代の見直しをしてみることをおすすめします。将来的な節約と快適さのためにも、早めの決断が鍵になります。
出典
経済産業省 省エネルギー政策について
全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
