「30代子育て世帯」の我が家、子どもが多く「貯金」する余裕がありません…。実際同年代で「貯金0円」の人はどのくらいいるのでしょうか?

配信日: 2025.05.27
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「30代子育て世帯」の我が家、子どもが多く「貯金」する余裕がありません…。実際同年代で「貯金0円」の人はどのくらいいるのでしょうか?
「30代子育て世帯」の方の多くは、貯金について悩んでいるのではないでしょうか。将来への備えを十分に蓄えておきたいところですが、日々の生活にかかる費用も物価高で高騰しています。
 
そこで本記事では、年代別の貯蓄状況から貯金のコツまで、詳しく解説します。
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30代「2人以上世帯」で金融資産を保有していない世帯は「28.4%」

金融広報中央委員会 知るぽるとの「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」によると、世帯主の年齢が30歳代の金融資産の有無において、金融資産を保有している世帯の割合は71.6%、金融資産を保有していない世帯は28.4%でした。また、金融資産保有額の平均値は601万円とのことです。
 
年代別にまとめてみると表1のとおりです。
 
表1

金融資産を保有している 金融資産を保有していない 金融資産保有額の平均値
世帯主が20歳代 63.2% 36.8% 249万円
世帯主が30歳代 71.6% 28.4% 601万円
世帯主が40歳代 73.2% 26.8% 889万円
世帯主が50歳代 72.6% 27.4% 1147万円
世帯主が60歳代 79.0% 21.0% 2026万円
世帯主が70歳代 80.8% 19.2% 1757万円

出典:金融広報中央委員会 知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」を基に筆者作成
 

30代「2人以上世帯」における金融資産非保有世帯のうち預貯金残高保有世帯で預貯金残高合計は「142万円」

では、年代別の預貯金残高についてはどうでしょうか。同調査によると、各年代における金融資産非保有世帯のうち預貯金残高保有世帯において、「現在保有している預貯金残高合計」は表2のとおりです。
 
表2

現在保有している預貯金残高合計
世帯主が20歳代 339万円
世帯主が30歳代 142万円
世帯主が40歳代 232万円
世帯主が50歳代 223万円
世帯主が60歳代 458万円
世帯主が70歳代 378万円

出典:金融広報中央委員会 知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」を基に筆者作成
 
同調査によると、金融資産非保有世帯は全体で24.7%に上り、金融資産非保有世帯における預貯金残高合計の全国平均は294万円です。
 

効率よく「貯金」をする方法

では、効率よく貯金を増やしていくためには、何から手をつけるべきなのでしょうか。
 
まずは、家計簿をつけて、家計の収支を可視化することから始めてみましょう。クレジットカード決済を積極的に利用すれば、利用明細が家計簿代わりになったり、クレジットカード会社によってはポイントが貯まったりする利点もあります。ただし、クレジットカードの使いすぎは禁物です。
 
生活コストを見直し、削れる部分は無理のない範囲でコストカットしましょう。また、会社に持株会や財形貯蓄制度などがあれば利用したり、個人的にNISAやiDeCoといった税制優遇措置が受けられる制度などで資産形成に取り組んでみたりするのもひとつの方法です。
 

まとめ

30歳代「2人以上世帯」の金融資産の保有状況を中心にデータを読み解いたところ、子育て世帯に限定はされていませんが、金融資産を保有していない世帯は28.4%、そのうち預貯金残高保有世帯で現在保有している預貯金残高合計は142万円となっていました。
 
全く金融資産を保有していない世帯も一定数あるようですが、安心してはいけません。まずは家計簿をつけるところから始めてみるなど、できることから少しずつ着手していきましょう。
 

出典

金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年以降) 各種分類別データ(令和5年) 統計表の番号2 金融資産の有無、金融資産非保有世帯の預貯金口座または証券会社等の口座の有無および現在の預貯金残高、統計表の番号4 金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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