社会人2年目「手取り20万円・家賃6万円」で生活はギリギリ…実家暮らしの同期は「毎月3万円は貯金できてる」と聞きショックです。やはり実家に戻ったほうがいいのでしょうか?

配信日: 2025.05.27
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社会人2年目「手取り20万円・家賃6万円」で生活はギリギリ…実家暮らしの同期は「毎月3万円は貯金できてる」と聞きショックです。やはり実家に戻ったほうがいいのでしょうか?
社会人2年目。憧れていた一人暮らしをスタートさせて生活にも慣れてきたころ、ふと家計を見直すと「手取り20万円のうち、家賃で6万円が消え、そこから固定費や食費など必要なものを支払うと、貯金する余裕なんて全くない」といった現実を目の当たりにしているころかもしれません。
 
そんな中、給与の手取り額がほぼ同じであろう同期から「実家暮らしは家賃もかからず割と余裕。貯金も毎月3万円できている」などと聞けば、「実家に戻ったほうがいいのかも……」と迷う気持ちが出てくることでしょう。
 
本記事では、一人暮らしと実家暮らしの家計の差は実際どの程度で、どう工夫すれば一人暮らしでも貯金が可能になるのか、現実的な家計改善のヒントをご紹介します。
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手取り20万円の単身世帯の支出例

まずは、一人暮らしの家計の状況を見ていきましょう。図表1は総務省統計局が公表している「家計調査報告〔家計収支編〕2024年(令和6年)平均結果の概要」をもとにした単身世帯の支出例です。このデータでは単身世帯の住居費は「2万3373円」ですが、今回は事例に基づき、住居費を6万円としています。
 
計算すると、支出の合計が18万1575円となり、手取り20万円の場合、手元に残るのは1万8425円です。手取り20万円、家賃6万円の生活では、貯金をする余裕がほとんどないことが分かります。
 
図表1
        
図表1

総務省統計局 家計調査報告〔家計収支編〕より筆者作成
 

実家暮らしの生活コストは?

一方、実家に住んでいれば、住居費・光熱費・食費などを抑えられます。社会人で実家暮らしの場合、こういった生活費が直接的にかからない代わりに、毎月決まった金額を家に入れている(親に支払っている)ケースが多いです。
 
保険マンモス株式会社のアンケート調査によると、実家暮らしの人が毎月家に入れているお金の平均値は約4万円となっています。
 
ここに実家暮らしでもかかる費目(被服および履物、保健医療、交通・通信、教養娯楽は100%、食費は30%で計算)を足しても約11万円となり、手取り20万円の場合、毎月約9万円程度が手元に残る計算になります。そのため、今回同期が言うように、毎月3万円以上の貯金も現実的でしょう。
 
一人暮らしと実家暮らしの手元に残る金額の差は1ヶ月で約7万円、年換算で80万円以上となる可能性もあります。
 

一人暮らしでもできる固定費の見直し

実家に戻るかどうかを考える前に、一人暮らしのまま実践できる節約術を考えてみましょう。図表2のように、固定費を中心に支出を削減することで、毎月の費用を最大で1万円近く削減することも可能です。
 
図表2

図表2

各比較サイトや公式サイトをもとに筆者作成
 

続けられる貯金は「仕組み化」がカギ

節約のポイントは「我慢」より「自動化」です。おすすめは「先取り貯金」です。給料日に1〜2万円を自動で別口座に振り分けてしまう方法です。先取り貯蓄をした後に残った金額でやりくりすることで、自然と貯まっていく仕組みが作れます。
 
また、食費についても、外食を減らして、週末にまとめて食材を買い自炊する、コンビニでの間食を控えるなど、日常の行動を少し変えるだけでも節約の効果は積み上げることができます。
 

まとめ

一人暮らしは自由で快適ですが、実家暮らしに比べてコストがかかることは確かです。とは言え、一人暮らしの家計管理が厳しいという理由ですぐに「実家に戻るべきか」と考える前に、まずは今の家計の見直しや節約の仕組みづくりから始めてみるのはいかがでしょうか。
 

出典

総務省統計局 家計調査報告〔家計収支編〕2024年(令和6年)平均結果の概要
保険マンモス株式会社 実家暮らしの方へのアンケート(PR TIMES)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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