2025年3月に預貯金の金利が「0.200%」に上がったと聞きましたが、今預け入れているお金にも適用されるのでしょうか?

配信日: 2025.05.29
この記事は約 3 分で読めます。
2025年3月に預貯金の金利が「0.200%」に上がったと聞きましたが、今預け入れているお金にも適用されるのでしょうか?
一般的に日本の金利は低いといわれています。「超低金利時代」や「ゼロ金利」「マイナス金利」など、金利の低さを示すような言葉を聞いたことがあるかもしれません。
 
しかし最近では「利上げ」に関する話題もメディアでたびたび取り上げられています。その背景として、政策金利が上げられたことが関係しているかもしれません。
 
また相談者が言及しているように、2025年3月には多くの銀行で普通預金の金利が0.200%に引き上げられました。それに応じて、預貯金やローンに関して家計計画を改めて立てている世帯は少なくないでしょう。
 
本記事では、最近の預貯金金利上昇に関する動きについて、また、すでに預けているお金に変更後金利が適用されるかどうかについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

多くの金融機関において、通常貯金・普通預金の金利は「0.200%」に上昇した

2025年3月、多くの金融機関では預貯金金利が引き上げられました。例えばゆうちょ銀行は3月3日から、通常貯金と通常貯蓄貯金の金利を以下の通り引き上げています。
 
・通常貯金/通常貯蓄貯金:0.100%→0.200%
 
また定期貯金および定額貯金については3月5日から引き上げられました。


・定期貯金:0.125~0.200%→0.225~0.400%
・定額貯金:0.110~0.130%→0.210~0.320%

りそな銀行も2025年3月3日から普通預金金利を0.100%引き上げて0.200%に設定しました。大手銀行ではほかにも、三菱UFJ銀行が円普通預金金利を0.20%に改定(改定前は0.10%)、三井住友銀行が3月17日より0.200%に改定しました(改定前は0.100%)。
 

変更後の金利は預け入れ中のお金に適用される?

金利が変更された場合、すでに預けてあるお金にも適用されるのかどうか気になるかもしれません。
 
変更後の金利が適用されるかどうかは、ケースにより異なります。預け入れた時点での金利が適用される場合もあれば、変動する場合もあります。
 
例えばゆうちょ銀行の通常貯金・通常貯蓄貯金の場合、金利が引き上げられた2025年3月3日以降は、新しい金利が適用されます。一方定期性貯金については、お金を預け入れた時の利率のままです(固定金利)。
 
しかし「変動金利定期預金」のサービスを提供している金融機関の場合、一定期間ごとに適用金利が変えられます。一例として、横浜銀行の変動金利定期預金では半年ごとに新しい利率を適用しています。
 

金利が0.100%上がるとどれくらい影響がある?

金利が0.100%から0.200%へと引き上げられた場合、預貯金にどれくらい影響があるかシミュレーションしてみましょう。仮に金利0.100%の時に100万円を預けるとします。1年経過した時に付く利息は1000円です。
 
しかし0.200%の時に預け入れると、利息は2000円です。金額を増やして1000万円を預金した場合、金利0.100%で1万円、0.200%なら2万円です。
 
預け入れる金額が少ないと、金利引き上げによる恩恵は感じにくいかもしれません。しかし多額であれば、わずか0.100%の引き上げでも受け取れる利息の額が大きくなります。
 
日本銀行が定める政策金利が上昇する場合、預貯金金利による恩恵以外にも家計に影響が出る場合があります。具体的には以下のような影響です。


・個人向け国債の金利が上がる
・住宅ローン金利が上がる
・円高傾向になる

今後政策金利が引き上げられるか、あるいは維持もしくは引き下げられるかは定かではありませんが、預貯金金利に影響を与える可能性が高いため注目されます。
 

金利変更は預け入れ中のお金に適用されるケースもある

2025年3月に大手の金融機関の多くは普通預金・通常貯金などの金利を0.200%に引き上げました。一般的に普通預金・通常貯金であれば、変更後の金利が預貯金中のお金に適用されます。
 
一方定期性の預貯金の場合、預貯金時の金利がそのまま適用されるケースもあれば、一定期間を経て見直されるケースもあります。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu
【PR】 SP_LAND_02
FF_お金にまつわる悩み・疑問