洗濯をしても外に干す時間がない! 今は「部屋干し」でしのいでますが、洗濯乾燥機を導入した場合いくらくらい「光熱費」は高くなりますか?
しかし、洗濯物を屋外に干す時間がなく、乾燥方法に悩んでいる方もいるはずです。その場合の解決策になり得るのが洗濯乾燥機の導入ですが、気になるのは電気代です。そこで本記事では、洗濯乾燥機の電気代について解説します。
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洗濯乾燥機の種類と電気代
洗濯乾燥機を使用すると、自然乾燥するよりも電気代がかかる点がデメリットです。
しかし、洗濯乾燥機を使用すれば洗濯物が早く乾き、洗濯物を干す手間と時間も省けます。家事に費やす時間がない方であれば、洗濯乾燥機の利用を一度は検討したことがあるかもしれません。
洗濯乾燥機は、縦型洗濯乾燥機とドラム式洗濯乾燥機の2種類に大別されます。ドラム式洗濯乾燥機は、乾燥方式によってヒーター式とヒートポンプ式に分かれます。一方、縦型洗濯乾燥機に主に採用されているのはヒーター式です。
洗濯乾燥機にかかる電気代
電気代の算出に必要な電力料金の単価は、契約している電力会社や契約プランによって異なります。本記事で算出する電気代は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会による目安単価の31円/kWhを基にしたものです。
また、本記事で示す電気代は、あくまでも特定の製品と環境によるものです。そのため、実際に利用する製品や環境によって、電気代は異なります。ある企業が提示しているデータを参考に、各洗濯乾燥機の乾燥機能を利用した際の1時間あたりの電気代を表1にまとめました。
表1
| 縦型洗濯乾燥機 | ヒーター式の ドラム式洗濯乾燥機 |
ヒートポンプ式の ドラム式洗濯乾燥機 |
|
|---|---|---|---|
| 1時間あたりの電気代 (乾燥機能のみ) |
約37.8円 | 約35.2円 | 約32.6円 |
| 乾燥機能を毎日1時間使用した場合の1年間の電気代 | 約1万3797円 | 約1万2848円 | 約1万1899円 |
※筆者作成
洗濯乾燥機の種類と乾燥方式で比較すると、乾燥機能の利用時にかかる1時間あたりの電気代は縦型洗濯乾燥機が最も高く、ヒートポンプ式のドラム式洗濯乾燥機が最も安くなっています。ただし、製品により差はあります。
ヒートポンプ式は空気中の熱を利用して衣類を乾燥させる方式で、ヒーターを加熱する必要がないため、電気代は安くなります。また、一般的には縦型よりもドラム式のほうが乾燥能力は高いとされています。
その理由は内部の構造にあり、衣類が重ならずに乾燥できるからです。電気代の安さと高い乾燥性能の両方を重視するなら、ヒートポンプ式のドラム式洗濯乾燥機を選ぶといいでしょう。
洗濯にかかる光熱費の節約方法
洗濯は、少なくとも数日に1度、多ければ1日に数回、必要になる家事といえます。
だからこそ、洗濯にかかる費用が気になる方は多いでしょう。洗濯にかかる費用を節約できれば、家計に余裕が生まれることに期待できます。ここからは、洗濯にかかる光熱費の節約方法を解説します。
まとめて洗濯する
当然ながら、電気代や水道代は洗濯をするたびに発生します。ある程度の量の衣類をまとめて洗濯して洗濯回数を減らせば、光熱費の節約になります。
ただし、洗濯物の量は洗濯機の容量に収めましょう。理想は容量の8割程度とされています。容量以上の洗濯物を入れると、電気や水を多く使うだけでなく、汚れも落ちにくくなります。
すすぎ回数を1回にする
基本的に、洗濯機のすすぎ回数は2回に設定されています。すすぎ回数を1回に減らせば水道代を節約できます。洗濯物の汚れや量が少ないときにはすすぎ回数を減らしてみましょう。
すすぎ回数を1回にすると、衣類に洗剤が残らないか不安に感じるかも知れません。しかし、昨今の一般的な液体洗剤は泡切れが良く、すすぎ回数が1回でも問題ないことも多くあります。もし不安な場合は、すすぎを1回で済ませられる液体洗剤を使用しましょう。
洗濯乾燥機の電気代は年間で1万円以上
洗濯乾燥機の電気代は、洗濯機の種類や採用されている乾燥方式によって異なります。
表1によると、縦型洗濯乾燥機は年間で約1万3797円、ヒーター式のドラム式洗濯乾燥機では年間約1万2848円、ヒートポンプ式のドラム式洗濯乾燥機であれば年間約1万1899円の電気代がかかります。なお、この電気代は乾燥機能を毎日1時間365日使用した場合のものです。
出典
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A Qカタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
