わが家は年収500万の4人家族で、外食代は毎月3万円です。「外食しすぎなのでは?」と言われましたが、平均はどのくらいなのでしょうか?
とはいえ、家庭ごとの事情やライフスタイルによって外食にかける費用はさまざまでしょう。この記事では、外食費の平均や年収別のデータをもとに、「月3万円の外食費」は多いのかどうかを分かりやすく紹介します。
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目次
平均的な4人家族は、月いくら外食に使っている?
総務省統計局「家計調査」の2024年データによると、4人家族の1ヶ月あたりの総食費の平均額は9万6328円となっています。
この食費の内訳を見ると、外食費は1万9116円という結果が出ています。つまり、平均的な4人家族は食費全体の約19.8%を外食に費やしていることになります。
年収500万円の4人家族の食費事情
年収別の食費データを見てみると、年収500~550万円の4人家族の食費平均は8万4383円でした。このデータから、年収500万円台の家庭は全体平均(9万6328円)よりも約1万2000円低い食費で生活していることが分かります。
年収が上がるにつれて食費も増加する傾向があり、年収900~1000万円の家庭では食費が10万4488円にまで上昇します。しかし、年収と食費は必ずしも比例関係にあるわけではなく、各家庭の価値観や生活スタイルによって大きく異なります。
月3万円の外食費は平均より多い
今回の「月3万円の外食費は多いのか」について見てきましょう。前述の通り、4人家族の平均外食費は1万9116円です。これに対して月3万円は約1.57倍という結果になります。
さらに、年収500~550万円の4人家族に限った「一般外食」の平均は1万4612円となり、この層と比較すると、月3万円 ÷ 1万4612円 =約 2.05倍となります。つまり、年収500万円台の4人家族の平均と比べると、月3万円の外食費はおよそ2倍の水準といえるでしょう。
手取りに占める割合は?家計全体から見た外食費
続いて、年収500万円の家庭の手取り額を考えてみましょう。年収500万円の手取りは年間で約375万~425万円程度が目安とされています。
約390万円とすると、年間36万円(月3万円×12ヶ月)の外食費が手取り額に占める割合は36万円 ÷ 390万円 × 100 = 約9.23%となります。つまり、年収500万円の4人家族が月3万円を外食に使う場合、年間手取り額の約9.2%を外食に費やしていることになるでしょう。
毎月の外食が楽しみである一方で、手取りの1割近くを占めることを意識するだけでも、家計の引き締めにつながることがあるかもしれません。
年収500万円の外食費の平均は1万4612円
月3万円の外食費は、平均と比べてやや高めであり、手取りの約9.2%を占めています。しかし、「外食が家族の楽しみであり、食費以外の支出が抑えられている」など、家庭ごとの価値観や家計の全体バランスによって適正額は異なります。
とはいえ、指標のひとつとしては、「年収500万円台・4人家族」の平均外食費は月約1万4612円とされています。
外食にどのくらいお金をかけるかを見直すことで、家計にゆとりが生まれることもあります。無理のない範囲で、家族にとって心地よい支出バランスを見つけていきましょう。
出典
e-Stat 政府統計の総合窓口家計調査 家計収支編 表番号2-7、3-1
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
