定期預金の運用で「1000万円を預ける」「500万円を預けて、1年後にもう500万円預ける」だと、3年後の利息はどのくらい変わるの?
いくら利息を受け取れるか気になる方は、一度自身で計算してみるとよいでしょう。今回は、預け方で定期預金の利息がどれくらい変わるのか、定期預金をするときのポイントなどについてご紹介します。
なお、基本的に利息には20.315%の税金がかかります。今回の記事では税引き前の金額で比較しているため、実際に受け取る額は記載されている金額よりも少なくなる点にご注意ください。
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預け方で利息はどれくらい変わる?
今回は、以下の条件で1000万円を「最初に全額」か「500万円ずつを1年目と2年目に分けて」の状態で、定期預金を3年間利用したときの利息を比較してみましょう。
・年利は0.5%
・単利
・固定金利
まず、全額をまとめて預けたときの利息合計は「1000万円×0.5%×3年」で15万円です。
一方、500万円を1年目と2年目に分けて預けたときの利息は以下の通りです。
・1年目:500万円×0.5%=2万5000円
・2年目と3年目:1000万円×0.5%×2年=10万円
・3年間の合計:2万5000円+10万円=12万5000円
今回の預け方だと、2万5000円の利息差になることが分かりました。
単利と複利の違い
単利と複利の違いは、常に元本のみに利子が付くか、利子も含めた金額を元本として翌年の利子計算に用いるかです。
例えば、先ほどと同じ条件の預金を複利で行ったとしましょう。1000万円を最初に全額預けた場合、1年目から3年目までの利息は次のように変わります。
・1年目:1000万円×0.5%=5万円
・2年目:1005万円×0.5%=5万250円
・3年目:1010万250円×0.5%=約5万501円
・3年間合計利息:5万円+5万250円+約5万501円=約15万751円
単利と比較すると、複利の方が751円利息が多くなっています。預ける期間が長くなればなるほど差は大きくなるので、長期間預ける予定の方は複利も検討するとよいでしょう。
定期預金をするときのポイント
定期預金で少しでも利息を増やしたいなら、できるだけ金利の高い銀行で始めましょう。近所の銀行だけでなく、オンラインで手続きまで完了するネット銀行も選択肢のひとつです。
また、普通預金から定期預金口座へ定期的に決まった金額を移動させる自動積立定期預金を活用すると、毎回自分で手続きをしなくても自動で預金を積み立てられます。
なお、定期預金口座は基本的に満期まで引き出さないようにしましょう。中途解約をしたと判断され、適用される金利が低くなる可能性があります。
期間内であっても、お金がある程度貯まったら引き出したいと考えている場合は、1つの口座にまとめるのではなく複数口座で分けて管理する方法もあります。お金が必要になったときに、どれか1つの口座のみ解約して残りは満期まで運用する、という使い方が可能です。
最初に多く預けた方が利息は多くなる
基本的に、同じ金額を定期預金に入れる場合は、期間を分けて預金するより最初にまとめた方が利息は多くなります。ただし、条件によっては結果が変わる可能性もあるので、あくまでも参考としてください。
定期預金をするにあたって、単利と複利の違いは理解しておきましょう。長期間預けるなら、複利の方が最終的な利息は高くなります。
少しでも利息を増やしたいなら金利の高い銀行を探すことがおすすめです。実店舗だけでなく、ネット銀行でも金利の高い定期預金を提供している可能性もあります。自分の目標に応じた銀行で定期預金を始めましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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