「大手キャリア」から「格安SIM」への乗り換えを検討しています。例えば「5GBプラン」だと、どのくらいデータ通信を使えるのでしょうか？

「大手キャリア」から「格安SIM」に乗り換えを検討している方にとって、気になるポイントのひとつに通信容量が挙げられるかもしれません。格安SIMの低容量プランの場合、例えばスマートフォンでの動画視聴やLINE通話などはどのくらい利用できるのでしょうか。
 
本記事では、5GBプランでどのくらいデータ通信を使えるのか調査し、使用感に影響が出るのか解説します。実際に乗り換えるとどのくらい節約できる見込みがあるのかも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

「5GBプラン」だとどのくらいスマホを使える？

Wi-Fiなどに接続していないスマホでは、携帯電話回線を用いたデータのやり取りが行われており、そのデータ通信量の上限は契約プランによって異なります。
 
中でもデータ低容量プランには、1GBや5GBなどさまざまな種類があります。ここでは、5GBではどのくらいデータ通信を使えるのか見てみましょう。項目別に、5GBではどのくらい使えるかの目安を表1にまとめました。
 
表1

項目	どのくらい使えるか
ウェブサイトの閲覧（ニュースサイトの場合）	1万5000ページ前後
動画視聴（中画質）	約10時間
音楽再生（標準音質）	約1200曲
LINE通話	音声通話：約280時間 ビデオ通話：約15時間
ウェブ会議	カメラオン：約7時間 カメラオフ：約120時間
SNS（Xの閲覧）	20時間前後
テキストメール	約1万通

※筆者作成
 
5GBプランでも動画視聴やビデオ通話、カメラをオンにしたウェブ会議などを頻繁に利用しないユーザーにとっては、十分な容量を持っているといえるでしょう。
 

実際のデータ使用量は「3GB以下」が過半数

各社から提供されている通信量のうち、実際にはどのくらいデータが使用されているのでしょうか。
 
株式会社IoTコンサルティングが行った「スマホのデータ通信量に関する調査」によると、実際に使っているデータ通信量において、1GB以下しか使っていない方が21.2%と最も多い結果となりました。2GBの方が13.9%、3GBの方が16.5%と、実際のデータ使用量はあまり多くない傾向にあるようです。
 
一方、契約しているプランは、データ無制限（31GB以上）プランが24％で最も高い結果となりました。また、3GBプランが19.3％、11～20GBが15.3％とデータ無制限プランに次いで契約者が多い結果となりました。
 
以上のことから、契約しているプランと実際のデータ使用量には大きな差があり、データ無制限プランを最大限生かしている方は少数派かもしれません。
 

大手キャリアの「データ無制限プラン」から格安SIMの「5GBプラン」に乗り換えるといくら安くなる？

大手キャリアのデータ無制限プランと格安SIMの5GBプランでは、どのくらい料金に差があるのでしょうか。まずは、大手キャリア3社のデータ無制限プランの料金を表2にまとめました。
 
表2

	大手キャリアA	大手キャリアB	大手キャリアC
月額料金（税込み）	7315円	7425円	7458円

※筆者作成（2025年5月現在）
 
一方、5GBプランを提供している格安SIM会社3社の料金相場は表3の通りです。
 
表3

	格安SIM会社a	格安SIM会社b	格安SIM会社c
月額料金（税込み）	950円	1298円	1518円

※筆者作成（2025年5月現在）
 
表2から、大手キャリアのデータ無制限プランは月額7500円前後で契約可能であることが分かります。また、表3から格安SIMの5GBプランは月額1000円～1500円で契約できる可能性があることが分かりました。
 
つまり、大手キャリアの「データ無制限プラン」から格安SIMの「5GBプラン」に乗り換えると、毎月6000円～6500円程度安くなる可能性があるようです。
 

まとめ

大手キャリアから格安SIMへ乗り換えると、契約プランによっては毎月6000円ほど節約できる可能性がありそうです。Wi-Fiに接続していない状態での動画視聴やビデオ通話などを頻繁に行わない場合、毎月のデータ使用量は5GB以内に収まる可能性があるため、格安SIMへの乗り換えは使用感をそこまで変えずに、節約効果に期待できるでしょう。
 

出典

株式会社IoTコンサルティング スマホのデータ通信量に関する調査（PR TIMES）
株式会社IoTコンサルティング 【2025年5月】格安SIMのおすすめ比較ランキング!実際に使って選んだ最強の10社とは
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー