マヨネーズやドレッシングも値上げ!? 6月以降「値上げ」が予定されている食料品とは?
本記事では、6月以降に値上げが予定されている主な食品や、その背景にある要因について解説します。
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2025年6月、食品値上げが約3倍に拡大
2025年6月、家庭の食卓に影響を与える食品の値上げが再び加速しています。帝国データバンクが発表した「食品主要195社の価格改定動向調査」によると、6月単月で値上げされる食品は1932品目にも上るようです。これは前年同月(623品目)の約3倍にのぼり、1月から6ヶ月連続で前年同月を上回っています。
特に目立つのが調味料ジャンルの値上げです。カレーのルーやだし製品といった家庭で日常的に使われるアイテムが軒並み値上げされる予定で、家計への影響が懸念されます。調査によると、原材料価格や人件費、物流コストの高騰を受け、企業側の価格転嫁が避けられない状況にあるとされています。
キユーピー、マヨネーズなど118品目を最大18%値上げへ
具体的な値上げの例として、食品業界大手のキユーピーでは、9月1日出荷分からマヨネーズやドレッシングなど計118品目について、出荷価格を約4〜18%引き上げると発表しました。
主な対象品目にはマヨネーズ類をはじめ、ドレッシング類などの人気商品も含まれているようです。値上げの理由は、鶏卵価格の高騰に加え、人件費や包材費の増加が挙げられています。
家庭用商品だけでなく業務用製品も対象となっており、外食産業への波及も避けられないでしょう。消費者だけでなく、飲食業界にとっても今回の値上げは大きな影響を与えることになりそうです。
食品値上げの背景
食品値上げの背景には、国内外の経済的要因が複雑に絡み合っています。最大の要因の一つが原材料価格の高騰で、食用油や小麦、乳製品などの国際価格が高止まりしています。また、日本ではさらに「円安」がコスト増に拍車をかけている状況です、
この影響で、輸入原材料の調達コストが増大しました。特に、海外から原料を多く調達している企業は、為替変動が直接価格に反映されやすい構造となっています。
また、物流業界では人手不足を背景にコストが上昇し、輸送費の増加が食品業界全体のコスト負担を押し上げています。今後もエネルギー価格や人件費の高止まりが続く限り、値上げの動きは収束しづらいでしょう。
まとめ
食品の値上げは家計にとって大きな負担となり、なかでも使用頻度が高い調味料は値上げの影響を受けやすい商品です。対策としては、値上げ前の購入やセールを活用した買いだめ、価格が抑えられたプライベートブランド商品の利用が効果的です。
物価が日々上昇するなか、こうした工夫を重ねることで家計の負担を軽減でき、節約の習慣が身につくというメリットもあります。節約を前向きにとらえ、建設的な思考を持つことが物価上昇時代の暮らしを守る第一歩です。
出典
株式会社帝国データバンク レポート「食品主要195社」価格改定動向調査-2025年6月
キューピー株式会社 企業サイト キューピーアヲハタニュース 家庭用商品価格改定のお知らせ
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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