スマホ代が夫婦で「月1万円」を超えています。格安SIMに乗り換えると“大手キャリア”に比べて、どれだけ安くなりますか?「大手3社」との料金を比較
料金がお得なプランに加入していても、月々のスマホ代の支払いが家計を圧迫していることが少なくありません。
そのような状況を変える手段に、「格安SIMへの乗り換え」があります。聞いたことはあっても、契約変更となると足踏みしてしまう人もいるでしょう。しかし、格安SIMの利用はスマホ代を半額以下にできる大きなチャンスです。
本記事では、格安SIMとは何か、格安SIMを導入するとどの料金がどれくらい安くなるのか、乗り換え前に知っておきたい注意点を解説します。年間12万円の節約をしたい人は、ぜひ最後までお読みください。
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格安SIMって何?
格安SIMとは、大手キャリアの通信回線を借りてサービスを提供する「料金が安いSIMカード」のことです。NTTドコモやソフトバンクなどの回線を利用しながら、通信料金を抑えられます。スマホ本体を変えずに乗り換え可能で、必要なデータ容量や通話プランを選べば、月々の支払いの負担を軽減できます。
格安SIMを利用した場合、大手キャリアと比べていくら安くなるの?
大手キャリアと格安SIMの料金等について、データ容量3~5GBの場合で比較した場合の表が図表1です。
図表1
| 大手キャリア3社 (NTT ドコモ・au・ソフトバンク) |
格安SIM (OCNモバイルONE・IIJmio) |
|
|---|---|---|
| 月額料金 | 約6000円 (低・中容量プラン) |
約950円 (3~5GBプラン) |
| 通話料 | 22円/30秒 | 11円/30秒 |
| サポート | 店舗あり | 電話・メール対応がメイン |
| キャリアメール | 利用可 | メール持ち運びで利用可(有料) |
筆者作成
図表1より、大手キャリアを利用する場合は「夫婦で月に約1万2000円かかる」と分かります。一方、格安SIMは月額料金が1000円以下のものが多いです。仮に夫婦で乗り換えた場合、大手キャリアの6分の1ほどの支払額に抑えられます。
格安SIMを導入すれば、毎月約1万円、年間で約12万円の節約になるのです。
格安SIMはどうして安いの?
格安SIMを取り扱うMVNOは、大手キャリアからネットワークを借りています。そのため、自社の設備等が不要となり、サービスを安く提供することができます。また、オンラインでの手続きが充実しているため、人件費が少なくて済む点も安価な理由です。
逆に、大手キャリアは自社でネットワークを保持しており、維持や管理をするためのコストが多くかかっています。さらに、ショップでの手厚いサポート体制にも多くの人員を配置しているため、人件費や店舗維持費も必要です。
こうした背景から、大手キャリアと格安SIMには料金に大きな差が生まれています。
格安SIMに乗り換える際に気をつけるべきポイント
格安SIMは料金が安価で大幅な節約になりますが、乗り換える際に以下のような注意点があります。
●店舗が少なく、サポート対応はオンラインが主となる
●通勤時間帯や夜間など、通信が混み合う時間にはデータ通信速度が低下する場合もある
●キャリアメールの利用には「メール持ち運び」の手続きが必要になる
注意点はありますが、事業者のサポート窓口や連絡手段の確認、家庭用Wi-Fiの設置、有料で「メール持ち運び」の手続きもしくは無料のインターネットメールサービスの利用など、それぞれに対応策はあります。
まとめ
格安SIMに乗り換えると通信料金や通話料が減り、大手キャリアの6分の1ほどに支払額を抑えられます。これまでに夫婦で1万円以上のスマホ代を支払っていた家庭であれば、年間で10万~12万円の節約が可能です。
1日に何度も通話したり通信量を多く必要とするオンラインゲームをしたりすることがない人は、スマホの使用状況を確認し、自分に必要なデータ容量や通話プランで格安SIMに乗り換えてみてはいかがでしょうか。格安SIMを取り入れて節約してみてはいかがでしょうか。
出典
総務省携帯電話ポータルサイト みなさん、自分にあった料金プランを選べていますか?
総務省 通信市場の動向について
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
