「定期預金にしないの!?」300万円を“普通預金のまま”にする30代の娘…これって今どき普通ですか?
そこで今回は、若い世代における定期預金の利用割合、定期預金のメリット・デメリットなどについて解説します。
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30代で定期預金に預けている人の割合
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」によると、30代単身世帯の金融資産の保有状況で最も多いのは預貯金289万円で、そのうち定期性預金は145万円、次いで株式投資166万円という結果でした。
30代の平均金融資産額594万円のうちおよそ半分は預貯金を利用しており、さらにその半分にあたる約24%の人は定期預金性貯金を保有していることが分かります。
定期預金とは
定期預金とは、あらかじめ定められた期間、銀行などに預けることで利息を得られる預金のことです。期間中は原則として引き出しができません。
定期預金にはおもに次のような種類があります。
●一般定期預金:定期預金のスタンダードな商品。
●大口定期預金:最低預入額1000万円以上の定期預金。
●積立式定期預金:毎月決まった日に一定額を積み立てていく商品。
定期預金は普通預金よりも少し金利が高いことが特徴です。
定期預金のメリット・デメリット
定期預金のメリットとして、元金が保証されているため安全性が高いことが挙げられます。安全性を重視する人に適している金融商品といえるでしょう。
一方でデメリットとしては、満期まで自由に引き出せないため急な出費に対応しづらいこと、低金利の続く現在では資産が増えづらいことなどが挙げられます。
定期預金が向いている人・向いていない人
定期預金のメリットとデメリットを理解したところで、次に定期預金に向いている人・向いていない人について見ていきます。
前章で見たように定期預金はお金の引き出しが自由にできません。そのため、手元にお金があると使ってしまうという人に向いている貯蓄方法といえます。また、旅行や引っ越し費用、リフォームや教育資金など、ある程度決まった時期にまとまったお金が必要な場合に、目的ごとに期間を設定して確実にお金をためることも可能です。
一方で、現在の生活に余裕がない場合には、すぐに引き出しのできない定期預金は避けた方がよい場合があります。また、近年普及してきている投資などと比べると運用効率が低いこともあるため、リスクを取りながら積極的に資産を増やしたい方には向いていないといえます。
30代で普通預金と定期預金に預けている人は同程度いる
金融広報中央委員会の調査によると、30代単身世帯では普通預金と定期預金を利用している人は同程度いることが分かりました。
定期預金は決められた期間まで自由にお金を引き出せないため、お金をためやすいなどのメリットがある一方で、急な出費に対応しづらい、資産が増えづらいなどのデメリットもあります。
若い世代ではライフイベントの変化や突発的な支出に備えて、今回のケースのように自由に引き出せる普通預金を選ぶ人も一定数いると考えられます。
しかし、金融商品を選ぶ際の基準として、安全性より収益性を重視する人が多くいるのも事実です。今後、時代の流れとともに定期預金より投資などにお金を回す人はさらに増えてくるかもしれません。資金の使い道や目的によって、定期預金を上手に活用していきましょう。
出典
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
