「縦型洗濯機」から「ドラム式洗濯乾燥機」に買い替えようと思っています。電気代や水道代はどのくらい変わるのでしょうか?

配信日: 2025.06.16
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「縦型洗濯機」から「ドラム式洗濯乾燥機」に買い替えようと思っています。電気代や水道代はどのくらい変わるのでしょうか?
「縦型洗濯機を長年使ってきたけれど、そろそろ買い替えようかな」と思ったとき、候補に挙がるのが「ドラム式洗濯乾燥機」です。でも気になるのは、電気代や水道代が高くなるのでは? という点。特に乾燥機能を使うと、コストが増えるのではと心配な方も多いでしょう。
 
本記事では、縦型とドラム式の電気代・水道代の違いを具体的に比較しながら、どちらが経済的なのかを分かりやすく解説します。
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ドラム式洗濯乾燥機って本当に電気代・水道代は安くなる?

洗濯機の電気代や水道代は、「洗い方」と「乾燥方式」によって大きく変わります。ここでは、それぞれの仕組みの違いを見ていきましょう。
 

洗い方の違い

ドラム式洗濯乾燥機は、ドラムを回転させて衣類を持ち上げて落とす「たたき洗い」が基本で、少ない水で洗うため、水道代が抑えられるのが特徴です。一方、縦型洗濯機は、洗濯機の底にある回転羽根の回転によってかくはんするように洗う「もみ洗い」が基本で、水をたっぷり使うため、水道代は高めです。
 

乾燥方式の違い

乾燥方式には主に「ヒートポンプ式」と「ヒーター式」の2種類があります。
 
ヒートポンプ式は、湿気を含んだ空気を除湿し、乾いた温風で乾燥させます。高効率で電気代が安くなる傾向にあります。
 
ヒーター式は、ヒーターで高温にした熱風を使って乾燥させます。ヒートポンプ式よりも電気代が高くなります。ドラム式洗濯乾燥機は「ヒートポンプ式」が、縦型洗濯機は「ヒーター式」が多く採用されています。
 
こうした洗い方や乾燥方式の違いで、ドラム式洗濯乾燥機の方がトータルコストを抑えやすくなっているのです。
 

実際にどれくらい差が出る? 縦型とドラム式のコスト比較

ここでは、1回あたりの洗濯・乾燥にかかるコストを比較してみましょう。電気料金単価は、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が設定している31円/kWhで算出します。また、水道代は地域によって異なるため、今回は東京都水道局が試算で採用している0.24円/リットルで算出します。

【縦型洗濯機(洗濯〜乾燥):シャープ「ES-PW11K」の場合】

●使用水量:88L → 水道代:21.12円
●消費電力量:2200Wh → 電気代:68.20円
1回あたりの合計金額は約89円となります。

【ドラム式洗濯乾燥機(ヒートポンプ式):シャープ「ES-V12C」の場合】

●使用水量:54L → 水道代:12.96円
●消費電力量:870Wh → 電気代:26.97円
1回あたりの合計金額は約40円となります。

差額は1回あたり約49円。仮に週5回使うとして、月4週で計算すると月額約980円の差になります。年間では約1万1760円の節約が見込めます。
 
もちろん、メーカーや機種、使用条件によって多少の違いはありますが、乾燥機能を使う前提であれば、ドラム式洗濯乾燥機の方がランニングコストは低いといえます。
 

乾燥機能を使うなら、ドラム式が圧倒的に有利

共働き家庭や花粉・梅雨の時期には、部屋干しや乾燥機能を使う機会が増えてきます。そうしたライフスタイルにおいては、電気代の安さだけでなく、時間の節約や仕上がりの良さといった点でも、ドラム式洗濯乾燥機は優れています。
 
例えば、ヒートポンプ式のドラム式洗濯乾燥機なら、衣類を低温で乾燥させるため、生地が傷みにくく、シワも抑えられます。アイロンの手間も減るため、時短にもつながります。初期費用は縦型洗濯機より高めですが、ランニングコストや時間の効率を考えると、長い目で見てコスパの良い選択肢といえるでしょう。
 

まとめ:使用スタイルに合わせて洗濯機を選ぼう

ドラム式洗濯乾燥機は、水道代・電気代の節約につながりやすく、特に乾燥機能をよく使う家庭にとっては、強い味方になります。一方で、泥など汚れが多い衣類をよく洗う人や、しっかり洗浄力を求める人には、縦型洗濯機の方が向いていることもあります。
 
機種を選ぶときは、「どちらが安いか」だけでなく、「どのように使うか」や「何を重視するか」など、ライフスタイルに合うかどうかを考えることが大切です。毎日の洗濯スタイルや家計への影響もふまえて、ご家庭にぴったりの一台を選んでみてください。
 

出典

公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
東京都水道局 節水について
シャープ株式会社 洗濯機 総合カタログ2025-1号
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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