洗剤の「詰め替え用」「本体」1年間買い続けると“1000円超”の費用差に!? 詰め替え用の「意外なデメリット」についても解説
なんとなく詰め替え用のほうがお得なイメージですが、実際はどうなのでしょうか。
本記事では、液体洗剤について、本体と詰め替え用の1年あたりに換算した価格差と意外な盲点、さらにはエコの観点から本体と詰め替えの違いを解説します。
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本体と詰め替え、どれくらい価格差があるの?
今回は花王の人気洗剤である「アタックZERO」をサンプルに、本体と詰め替えの価格差を見ていきましょう。「アタックZERO」の本体と詰め替えの公式通販価格(税込)は、次のとおりです(2025年6月時点)。
・本体:550円(400グラム)
・詰め替え:880円(810グラム)
実際の使用量は家族構成や汚れの程度によって異なりますが、「アタックZERO」の詰め替え用の製品ページを見てみると、商品パッケージに「2.7ヶ月分で810グラム」とあります。
この使用量を前提とすると、1年間に3600グラム使用することになります。この3600グラムを全て本体、あるいは詰め替えで対応した場合の価格はそれぞれ次のとおりです。
・本体:4950円
・詰め替え:3911円
このように、本体ではなく詰め替え用を使い続けた場合、1年間で1000円程度お得になります。
詰め替え用の意外なデメリット
価格で見ると詰め替え用がお得ですが、デメリットもいくつかあります。
例えば、容器の衛生管理についてです。詰め替えながら同じ本体容器を長期間使っていると、キャップ周りや注ぎ口にカビや雑菌が発生する可能性があります。衛生面が気になるなら、定期的に容器ごと交換するのが安心でしょう。
また、洗剤を詰め替える際、うっかりこぼしてしまった経験がある人は多いのではないでしょうか。たとえ少量でも、こぼす頻度が多くなれば、長期的には無視できないロスになるかもしれません。
「本体買いのほうが損」とは限らない
定価だけで見ると割高な本体ですが、だからといって損をするとは限りません。スーパーやドラッグストアでは、在庫調整などの理由で本体が大幅に値下げされることがあるからです。
詰め替え用よりも安い本体が並ぶことがあるので、「詰め替え用のほうが安い」と頭から決めつけるのではなく、価格を見比べて購入するのが賢い選び方といえます。
環境面ではどちらがエコ?
最近では、「エコ」も消費の選択をする上での重要なポイントです。一般的に、本体容器ではなく、詰め替え容器を使用するほうが、プラスチックの使用量を削減できるといわれています。
ただし、詰め替えの失敗で中身を無駄にしてしまったり、衛生面を気にするあまり本体を頻繁に買い直したりすれば、結果的にゴミが増えてしまいます。エコのためには詰め替えを正しく行い、本体の過度な買い替えを避けることが大切です。
まとめ
コストの面では、詰め替え用を使い続けたほうが確かにお得で、1年で1000円程度の節約が期待できます。しかし、こぼしやすさや容器の衛生面、セール時の価格逆転など、「詰め替えの盲点」もあることを忘れてはいけません。
賢い選び方は、「基本は詰め替えを活用しつつ、適切なタイミングで本体を交換する」ことです。特売のタイミングや容器の状態を見て、本体をうまく取り入れるのが最もコスパとエコに良い方法といえるでしょう。
出典
花王公式通販[My Kao Mall]アタックZERO ワンハンドタイプ 400g
花王公式通販[My Kao Mall]アタックZERO つめかえ用 810g
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
