アルバイトをしている高校生の子どもに「スマホ代は自分で払って」と言っています。周りの家庭ではどうしているのでしょうか?
今回は、「高校生のスマホ代を誰が負担するか」について、実際のデータや家庭の方針、専門家の意見を交えながら詳しく解説します。
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目次
高校生のスマホ代、親が払う?子どもが払う? 最新データで見る実情
実際に、スマホ代を誰が払っているのか。ナイル株式会社の「学生と社会人のスマホ利用に関するアンケート調査」によると、学生の約8割が「親が支払っている」と回答しています。
一方で、自分で全額払っているのは約2割と少数派です。また、毎月の携帯料金は5000~7000円未満が半数を占めています。高校生であればアルバイト代で支払える金額です。
子どもにスマホ代を払わせるメリットとは?
子どもにスマホ代を払わせるのは、単に「お金を使わせる」ためではありません。以下のような成長の機会を与えることにもつながります。
・金銭感覚を身につける
月々の支出を意識することで、「お金の使い方」を学ぶ。
・責任感を育む
使い過ぎれば自分の負担が増えるため、データ通信や課金にも慎重になる。
・働く意味を実感する
バイト代がそのまま生活の一部に結びつく経験ができる。
「スマホは親に買ってもらうのが当たり前」と感じていた子どもに、自立心を芽生えさせる良いきっかけにもなります。
でも全額負担は厳しい? 家庭ごとの工夫と柔軟な対応例
ただし、すべての家庭が「スマホ代は子どもに負担させる」ことを徹底しているわけではありません。
部活動が忙しかったり、学校がアルバイトを禁止していたりする場合もあります。そのため、多くの家庭では次のような“中間策”を取っています。
・一部負担にする
「基本料金は親が負担、課金や追加通信料は子ども負担」
・段階的に負担を増やす
「高校2年生までは親が負担、高3からは自分で」
・目標設定型の分担
「目標額を決めて、その範囲内で子どもが支払う」
このように、子どもの年齢や成長段階に合わせて負担を調整する家庭も多いです。大切なのは、無理をさせず、納得した上で決めること。親子でよく話し合いましょう。
スマホ代の負担は、家庭の教育方針次第で正解は一つではない
「スマホ代は自分で払って」という方針は、間違っていません。むしろ、自立や責任感を育むうえで効果的な方法のひとつです。ただし、すべての家庭や子どもにその方針が合うとは限りません。親子でよく話し合い、「なぜ自分で払う必要があるのか」を理解したうえで決めることが大切です。
お金の使い方を学ぶことは、大人への第一歩です。スマホ代をきっかけに、子どもの成長を後押しできるよう、家庭に合ったスタイルを探してみてください。
出典
ナイル株式会社 学生と社会人のスマホ利用に関するアンケート調査(PRTIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
