家族が冷蔵庫を何度も開け閉めします…「パタン!」のたびに毎月の電気代はいくら増えますか?
この記事では、冷蔵庫の開閉が電気代にどのように影響するかを解説しています。冷蔵庫の節電のコツも紹介しているので、参考にしてください。
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開閉の回数を半分にすると年間約320円の節約
経済産業省は、冷蔵庫の開閉試験で、「冷蔵庫は12分ごとに25回、冷凍庫は40分ごとに8回、開放時間はいずれも10秒」の開閉を行った場合と、その2倍の回数を行った場合の比較データを掲載しています。
そのデータによると、冷蔵庫の開閉回数を半分にすると、年間で約320円(電気10.40kWhの省エネ)の節約が期待できるとのことです。
年間で約320円は、1ヶ月に換算すると約27円です。開閉の回数を減らすことは節電にはつながりますが、そこまで大きな額ではないことが分かります。
冷蔵庫の節電のコツを紹介
ここからは、電気代を抑えるための節電方法をご紹介します。無理なく始められますので、試してみてください。
熱いものは冷ましてから入れる
冷蔵庫は、庫内の温度を下げるときに電力を消費します。例えば、沸かしたてのお茶やアツアツのカレーなど、食品がまだ熱いまま冷蔵庫に入れると、庫内の温度が上がってしまい、必要以上に電力を消費します。そのため、熱いものはなるべく冷ましてから冷蔵庫に入れるようにしましょう。
温度設定を見直してみる
多くの冷蔵庫は、設定温度を調整できます。室温に合わせて調整すると、節電につながります。「強」から「中」に下げたり、室温が低くなる冬場は「弱」に設定したりするなど、試してみてください。
ただし、室温が高くなる夏場に「弱」に設定すると、食品が傷みやすくなるため、注意が必要です。適宜、食品の状態と室温を確認し、環境に合った温度に設定することが大切です。庫内に温度調整のダイヤルが設置されている場合が多いので、確認してみましょう。
開けている時間を短くする
冷蔵庫を開けっ放しにすると、冷気が外に逃げてしまい、庫内の温度が上がった分だけ再冷却のためのエネルギーが必要となります。開ける前に取り出すものを決めておくのはもちろんですが、開けてからすぐに取り出せるように、庫内の整理整頓も意識しておきましょう。
場所によって入れる量を考える
庫内に食品を詰め込みすぎると、冷気の通りが悪くなってしまいます。そのため、冷蔵室や野菜室に入れる量は、7割程度を目安にしてください。
反対に、冷凍室は適度に詰めた方が食品同士が冷やし合うため、電力の無駄遣いが減り、節約につながります。すぐに使わない食品は冷蔵室や野菜室ではなく、冷凍庫で保存するようにしましょう。
壁から離して設置する
放熱するスペースを確保するために、冷蔵庫は壁から離して設置してください。左右は0.5〜2センチメートル、上部は5〜30センチメートル程度空けることを目安にしましょう。放熱スペースは冷蔵庫によって異なるため、心配な方は取扱説明書を確認してください。
また、直射日光が当たる場所や、ガスコンロなどの熱源に近い場所に設置するのも避けましょう。周囲の温度が高いと冷却効率が低下し、電力消費が増えるためです。設置場所に問題がないか、確認することをおすすめします。
省エネ性能が優れた製品に買い替える
最新の冷蔵庫は、省エネ性能が優れているため、買い替えることで月々の電気代が安くなる可能性があります。自動節電機能が搭載されている製品や、庫内の照明がLEDのものがおすすめです。
冷蔵庫の寿命は一般的に10年前後とされています。そのため、今は不具合なく使用できていても、ある日突然壊れることもあることに留意してください。10年以上前に購入した冷蔵庫であれば、そろそろ買い替えを検討してもよいでしょう。
開け閉めにかかる電気代は少額
冷蔵庫の開閉を半分に減らしても、1ヶ月で節約できるのは約27円です。毎日使うものだからこそ、思い切って設置場所を変えたり、省エネ性能に優れた製品に買い替えたりすることで、結果的に節電につながる可能性があるでしょう。
出典
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 無理のない省エネ節約
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
