毎日「ヨーグルト」を食べます。「自分で作る」か「毎回購入する」かどちらが「お得」なんでしょうか?
ただ、毎日食べるとなるとコストがかかります。そこで気になるのが、「市販のヨーグルトを買う方が良いのか、自分で作った方が得なのか」という疑問です。今回はコスト・味・健康効果などの視点から比較し、どちらがお得なのかを見ていきます。
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どっちが安い?お金のことを比べてみた
まずは費用から比べてみましょう。市販のプレーンヨーグルト(無糖タイプ)は、400gあたり約200円で販売されています。100gあたりに換算すると約50円です。毎日100gずつ食べると、月30日で約1500円かかります。
一方で、自宅でヨーグルトを作る場合、牛乳900mLが約240円、市販ヨーグルト100g(種菌用)が50円です。これらを使って発酵させると、約1000gのヨーグルトができます。合計費用は290円のため、100gあたり約29円です。
ヨーグルトメーカー本体の価格は4000円前後~9000円前後ですが、継続して使えば約1年で元が取れる計算です。
このように、初期費用を除いて考えれば、自家製ヨーグルトの方が1食あたり約21円安く済みます。特に家族みんなで食べる場合や、毎日続けたい人には経済的な選択肢といえるでしょう。
おいしさと手軽さ、どっちが続けやすい?
次に味や品質、そして継続のしやすさについてみてみましょう。
市販のヨーグルトは、温度や時間管理がきちんとされており、毎回安定した味に仕上がっています。特に忙しい朝にはパッケージを開けてすぐに食べられる手軽さが魅力です。しかし、保存料や増粘剤などが含まれている場合もあり、成分にこだわりたい人にとっては気になるかもしれません。
対して自家製ヨーグルトは、発酵時間や使用する牛乳の種類によって風味が大きく変わります。牛乳を低温殺菌にするか無調整にするかでも味わいが異なり、自分の好みに合った仕上がりに調整できる点が強みです。また、市販品ではあまり見かけない豆乳やオーツミルクを使ったアレンジも可能なタイプもあります。
慣れるまでは発酵のタイミングや温度管理に少し手間を感じるかもしれませんが、専用のヨーグルトメーカーを使えば、温度や時間の設定がしやすく、発酵も安定しやすいといわれています。1度に多めに作って冷蔵保存すれば、毎日新鮮なヨーグルトを手軽に楽しめるでしょう。
このように、手間をかける分だけ自由度も高まり、より自分らしい食生活が送れるのが自家製ヨーグルトの特徴です。
体にうれしいのはどっち?健康効果をチェック
ヨーグルトは発酵食品として知られており、乳酸菌による腸内環境の改善が期待されています。消費者庁の「食品の機能性表示制度」でも、腸の働きをサポートする食品として多くのヨーグルト商品が登録されています。
しかし、継続的に摂取することが大前提です。市販のヨーグルトを毎日買いに行くのは意外に手間がかかり、買い忘れることもあるかもしれません。
その点、自家製であれば、冷蔵庫に常にストックしておけるため、リズムを崩さずに摂取し続けやすくなります。また、余分な糖分を加えずに作れば、糖質やカロリーを抑えることもできます。自分の健康状態に合わせて調整できるのは、大きなメリットといえるでしょう。
無理なく続けられる方法を選ぼう
ヨーグルトを毎日食べる習慣がある方にとっては、コストや健康面から見ても自家製がおすすめです。初期投資は必要ですが、長く続ければ経済的であり、素材を選ぶ自由も得られます。さらに、自分で作る楽しさや達成感も魅力のひとつです。一方で、忙しい日々には市販品の手軽さが助かる場面も少なくありません。
どちらが正解かよりも、自分の生活スタイルに合った方法を選ぶことが、無理なくヨーグルト習慣を続ける一番の近道だといえるでしょう。
出典
消費者庁「食品の機能性表示制度」
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
