猛暑の必需品!「ネッククーラー」と「ハンディ扇風機」はどっちがおすすめ?毎日の電気代&コスパを比較!
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目次
ネッククーラーとハンディ扇風機、初期費用はいくら?
夏の暑さ対策グッズとして定着したネッククーラーとハンディ扇風機ですが、まず購入時にかかる初期費用が異なります。
大手メーカーの製品を見ると、ネッククーラーはペルチェ素子という冷却プレートを搭載したモデルが主流です。2025年モデルは、冷却機能やバッテリー性能が向上しているタイプも登場し、価格帯は3000円台から8000円台が中心となっています。
一方、ハンディ扇風機も年々高機能化しており、大手メーカーの製品では3000円台から5000円台のモデルが主流です。安価なモデルも存在しますが、風量やバッテリー容量、静音性などを考慮すると、この価格帯がひとつの目安となるでしょう。
近年では、送風機能に加えてペルチェ素子による冷却プレートを備えたタイプも登場しており、よりしっかりと冷やしたいというニーズに対応する製品も増えています。
初期費用は製品の機能によって幅がありますが、全般的にハンディ扇風機の方がやや手軽な価格帯から探すことができます。
毎日充電したら、電気代はどちらが安い?
毎日使うものだからこそ、気になるのが充電にかかる電気代です。ここでは、一例として、2025年現在の主流モデルをもとに、それぞれの電気代の目安を比較します。
まず、ネッククーラーとハンディ扇風機の多くは、バッテリー容量がいずれも約5000mAh/3.7V前後で設計されており、1回のフル充電に必要な電力量はおよそ0.0185kWh(=5Ah × 3.7V ÷ 1000)と計算できます。
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が示す「1kWhあたり31円」で計算すると、どちらも1回の充電にかかる電気代は約0.57円。1ヶ月(30日間)毎日充電した場合でも、電気代は約17.2円と安価です。
ただし、ここで注意したいのは使用時間と充電頻度の違いです。
ネッククーラーは、冷却「強」モードでの使用時間が約1.5〜3時間程度とやや短く、外出時に毎日長時間使用する場合は、毎日のフル充電が必要になるケースも多いでしょう。
一方、ハンディ扇風機は、「弱」モードでの連続稼働が10〜20時間以上と長く、数日に一度の充電で済むケースもあります。
したがって、単純な電気代は同じでも、実際の使用頻度や稼働時間によって、1ヶ月あたりの電気代はネッククーラーの方がやや高くなる可能性もあるでしょう。
実際の冷却性能と使いやすさの比較、コスパはどちらがよい?
初期費用とランニングコストを踏まえた上で、総合的なコストパフォーマンスを判断するには、実際の冷却性能と使いやすさが重要になります。
ネッククーラーの最大の特長は、冷却プレートで首の血管を直接冷やすことによる高い冷却効果です。体感温度を効率的に下げることが期待でき、炎天下での作業や屋外イベントなどで効果を発揮します。また、ハンズフリーで使えるため、通勤や買い物、アウトドア活動中でも邪魔になりません。
一方、ハンディ扇風機は、手で持って顔や首など、涼みたい場所にピンポイントで風を送れる手軽さが魅力です。デスクに置いて卓上ファンとして使えるモデルも多く、屋内での使用にも適しています。ただし、片手がふさがってしまうため、常に手で持つ必要があります。
どちらのコストパフォーマンスが優れているかは、利用する場面によって判断が分かれます。
夏の快適さ、カギは「利用シーン」に合わせた選択
「ネッククーラー」と「ハンディ扇風機」の費用と実用性を比較した結果、ランニングコストである電気代に大きな差はないことがわかりました。
初期費用はハンディ扇風機の方が手頃な傾向にありますが、ネッククーラーにはハンズフリーで高い冷却効果が得られるという大きなメリットがあります。
屋外での活動が多く、両手を自由に使いながら涼みたい場面が多いのであれば、ネッククーラーが適しているでしょう。一方で、屋内での使用が中心で、手軽に持ち運んで必要な時だけ使いたいという方には、ハンディ扇風機が便利です。ご自身の使い方に合わせて、今年の夏を快適に過ごすための最適な1台を選ぶとよいでしょう。
出典
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
