【注意】「Amazon定期おトク便」の落とし穴! 気づけば購入金額が“倍”になっていた? 便利さの裏にある「価格変動の落とし穴」に要注意
ある日、いつも頼んでいた商品が「あれ、こんなに高かったっけ?」と感じて確認してみると、定期おトク便の価格が知らないうちに大きく変動していたというケースも。
本記事では、Amazon定期おトク便をめぐる意外な損失の実例と、損をしないための見直しポイントを具体的に解説します。
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目次
Amazon定期おトク便とは?
Amazon定期おトク便とは、日用品や消耗品などを自動的に定期配送してくれるサービスです。ユーザーは注文時に「お届け頻度」(2週間から6ヶ月の間で設定可能)や「数量」などを自由に設定でき、定期便対象の商品には最大で15%の割引が適用されることが大きな特長です。
利用されているアイテムの代表例としては、ペットボトル飲料、オムツ、トイレットペーパー、洗剤、シャンプー、レトルト食品など、生活に欠かせない日用品が中心です。買い忘れ防止や重たい荷物の持ち運びが不要になるという点で、特に子育て世帯や共働き家庭を中心に人気を集めています。
キャンセルや変更も簡単で、マイページの「定期おトク便の管理」から次回の注文をスキップしたり、配送日を変更したり、いつでも解約することが可能です。基本的には「縛り」がないため、気軽に使える利便性の高さがメリットといえるでしょう。
定期おトク便の価格は「注文時」ではなく「発送時」に決まる
Amazon定期おトク便を利用するうえで最も重要な注意点が、「価格は注文時点ではなく、注文番号作成時点で決まる」という仕組みです。
つまり、初回申込時に「割引価格でお得」と思っていても、次回以降は、発送前の注文番号が作成されるタイミングで金額が決定します。その時点で価格が値上がりしていれば、その高くなった金額で請求されてしまうのです。
例えば、ペットボトル飲料24本入りを1980円で定期購入したとします。しかし、次回の発送時に2480円に値上がりしていても、価格変更の通知は自動では届きません。結果として、ユーザーが気づいたときには商品が届き、すでに2480円の請求も完了しているという状態になるのです。
この仕様はAmazonの公式ページにも明記されています(図表1)。利便性の高さの裏にある価格変動のリスクにも目を向ける必要があります。
図表1
Amazon公式サイト Amazon定期おトク便について
スーパーや他ECサイトと価格を比較すべし
Amazon定期おトク便は一見安く見えても、他のECサイト(楽天市場・ヨドバシドットコムなど)と比較してみると、他サイトのほうが同じ商品が送料込みで数百円安いということも少なくありません。
特に飲料・日用品・洗剤などは各社ECで頻繁にセールがあるため、「定期おトク便の割引」より「単発の底値」のほうがトータルでお得な場合も多くあります。定期おトク便を使わず、注文するたびに価格比較を行うことで、家計の節約につながることもあるでしょう。
「自動だから安心」は思い込み? 定期おトク便こそ確認が大切
Amazon定期おトク便は、自動で商品が届く便利なサービスである反面、価格変動の仕組みを正しく理解し、定期的なチェックを怠らないことが前提です。具体的に、定期便で損しないための活用ポイントは以下の通りです。
●発送前のメール通知は必ず確認する
●高頻度で購入する日用品は特に価格変動に注意する
●他サイトとの価格比較を定期的に実施する
●一度定期おトク便を登録した商品でも、不要になったら即見直す
ネット上でも、「何となく続けていた定期便が、気づけば最初の購入価格の倍になっていた」という声もあります。便利さに任せきりではなく、「これは今もお得か?」「価格に変動はないか?」という視点を持ち続けることが、上手な買い物をすることにつながります。
物価高騰が続く今、こうした見えない損に敏感であることが、家計を守る第一歩なのかもしれません。
出典
Amazon公式サイト Amazon定期おトク便について
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

