昇格して「月収2万円」アップ! でもそのまま生活費に消えていませんか?お給料が上がったら、まず見直すべき「3つの使い道」とは?

配信日: 2025.06.23
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昇格して「月収2万円」アップ! でもそのまま生活費に消えていませんか?お給料が上がったら、まず見直すべき「3つの使い道」とは?
本年度、昇格をした方や、異動になった方のなかには、もらえるお給与が増えたという人もいるかもしれません。今回は、お給与が上がった人が、まずするべきことを解説していきます。
下中英恵

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者

“東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。

富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本東京において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています
http://fp.shitanaka.com/”

お給与明細のチェック いくら上がった?

厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、一般労働者の賃金は、男女合計が月33万400円、男性が36万3100円、女性が27万5300円となっています。前年に比べ、男性は3.5%、女性は4.8%、全体では3.8%もアップしています。
 
実際に、新年度からお給与が上がったという人もいるでしょう。収入がアップしたという人は、まずは、収入がいくらになったのかを正確に把握しましょう。特に、手取り金額に注目することが大切です。
 
最近では、給与明細が電子データで交付される会社も多いようです。紙ベースの給与明細をもらわないので、明細の中身まで細かくチェックしていないという方もいるかもしれません。特に年度の変わり目は、内容をしっかり確認しておくのがおすすめです。
 
また、新年度から給与が上がったといっても、税金が源泉徴収されるため、手取り金額はあまりアップしていないケースもあります。具体的に、手取りがいくら増えたのか、正確に把握しておきましょう。
 

先取り貯金分を増やす

昇給した場合でも、給与アップ分を何に使うか、使い方が明確に決まっている人は少ないかもしれません。特に何もせずそのままにしておくと、増えた分の手取りも、いつの間にか生活費などに使ってしまう可能性があります。
 
そこで、手取り金額が増えたという方は、ひとまず毎月の先取り貯金の額を増やしておきましょう。毎月1~2万円でも先取り貯金の額を増やしておけば、その分貯金が増えていきます。使用用途は、後からゆっくり考えることも可能です。
 
いつの間にか使ってしまったということがないように、給与アップ分を貯金に回せる仕組みづくりを行いましょう。
 

増えたお給与を有効活用

毎月の貯金額を増やすことができたら、そのお金を有効に使う方法を考えましょう。例えば、以下のような方法があります。

●NISAの毎月の積立投資額をアップする
●iDeCoで資産運用を始める
●毎月のローン返済額をアップし、繰り上げ返済を目指す

すでにNISAなどで資産運用を行っている人は、毎月の積立投資額をアップするなどして、投資額を増やしていきましょう。NISAの非課税枠を使い切ってしまった人や、自分の老後資金を準備したいという人は、iDeCoを利用するという方法もあります。
 
NISAもiDeCoも、非課税で投資ができるお得な制度です。投資できる金額や引き出し制限などに違いがあるので、それぞれの違いを把握したうえで、給与アップ分を効率的に投資に回していきましょう。
 
また、毎月の給与アップ分をローンの返済に充てるという方法もあります。ローンは借金のため、少しでも早く返すことで、支払わなくてはいけない金利を減らすことが可能です。ボーナスが支払われたときに多めに返すといった、繰り上げ返済の方法なども利用しながら、早めに完済を目指すとよいでしょう。
 

まとめ

日々忙しく過ごしていると、家計管理がおろそかになりがちです。しかし、せっかく昇給した分は、きちんと管理し、貯金アップにつなげていきたいですね。今回ご紹介した内容を参考にしながら、無駄遣いしないように、お給与を有効活用していきましょう。
 

出典

厚生労働省 令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況
 
執筆者 : 下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者

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