時間短縮のために「早炊きモード」で炊飯しています。「通常の炊飯」と比べて、「電気代」はかかってしまうものですか?

配信日: 2025.06.25
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時間短縮のために「早炊きモード」で炊飯しています。「通常の炊飯」と比べて、「電気代」はかかってしまうものですか?
日本人の食卓にはお米が欠かせないことから、毎日炊飯器でご飯を炊いている方は少なくないでしょう。近年の炊飯器には通常モードに加えて、早炊きなどの機能が搭載されていることがあります。
 
毎日のように使う炊飯器だからこそ、炊き方によるコストの違いが気になるところです。今回は、通常炊飯と早炊きの違いと電気代の関係を解説します。
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通常の炊飯と早炊きの違い

ご飯を炊く工程は、大きく分けて「吸水」「加熱(炊き上げ)」「蒸らし」の3ステップがあります。一般的な炊飯モードでは、これらをじっくり行うため、炊き上がりまでに45分〜1時間ほどかかるのが一般的です。
 
一方で、時間を短縮したいときに便利なのが「早炊きモード」。このモードでは、吸水や蒸らしの工程を省略、または極端に短くすることで、トータルの炊飯時間を20〜40分ほどに抑えることができます。結果として、通常よりも30分前後早く炊き上がることも珍しくありません。
 
ただし、調理工程が変わる分、ご飯の仕上がりにも微妙な差が出ることがあります。早炊きでは吸水が十分にされないため、お米の芯まで水分が入りきらず、やや固めに感じる場合があります。また、蒸らし時間が短いと水分が残りやすく、少し水っぽさが気になることもあるでしょう。
 
とはいえ、最近の炊飯器はどのモードでもおいしく炊き上げられるよう設計されているため、「違いが気にならない」「十分おいしい」と感じる人も多くいます。食感や水分量の好みによって、炊き方を使い分けるとよいでしょう。
 

電気代の違い

炊飯モードによって電気の使用量が大きく変わるのでは、と気になる方もいるかもしれません。しかし実際のところ、多くの機種では、早炊きと通常炊飯では、消費する電力量に大きな差はないようです。
 
早炊きは火力を強めて短時間で炊き上げるため、一時的には電力の消費が大きくなりますが、その分トータルの稼働時間が短くなります。一方、通常炊飯は加熱の時間が長い分、出力は抑えめでもトータルで見るとほぼ同じくらいの電力量になるのです。
 
ただし、機種によっては早炊きの方がわずかに電気代が高くなるケースもあり、1回あたり1円前後の差が出ることもあります。これは、加熱方法や消費電力の制御方式の違いによるものです。
 
このような理由から、どちらのモードを使っても電気代に大きな差は出にくく、あえて通常炊飯にすることで節約につながる、というわけではありません。
 

電気代の節約方法

先に述べたように、炊飯器の通常の炊飯と早炊きでは、電気代にそれほど差はありません。しかし、家計収支における電気代を抑えたいと考える方は多いでしょう。そこで、ここからは電気代の節約方法をいくつか紹介します。
 

まとめて炊飯する

お米の炊飯時には、一度に多くの量のご飯をまとめて炊くことで電気代を節約できます。炊飯器は炊飯時に最も電力を消費します。ご飯が必要になるたびに炊飯するよりも、ある程度の量をまとめて炊飯することで炊飯回数を減らせば、その分だけ電気代の節約につながるでしょう。
 
なお、炊飯したご飯を保存する場合は冷蔵、もしくは冷凍で保存しましょう。炊飯器で保温するよりも、電子レンジで温め直す方が電気代を抑えられます。
 
また、最近の炊飯器には「エコ炊きモード」という機能が搭載されていることも少なくありません。この機能を使えば、電気代を節約しながら炊飯ができるので、積極的に利用してみましょう。
 

電力会社との契約内容を見直す

契約している電力会社や料金プランを見直すことで、電気代を節約できる可能性があります。自身のライフスタイルを再確認し、それに合った契約プランに変更してみましょう。契約内容の見直しや再契約には、多くの時間を要することがあるため、時間に余裕があるときに実践するとよいでしょう。
 

省エネ性能が高い家電を導入する

家電製品の性能は日々進化しており、省エネ性能が高い製品も数多く登場しています。初期費用はかかりますが、省エネ性能が高い家電製品を導入することで電気代の節約になれば、将来的にはお得になります。使用年数が長い家電製品から、買い替えを検討してみてください。
 

通常の炊飯と早炊きの電気代は変わらない

炊飯器の機種による違いはありますが、基本的に通常の炊飯と早炊きでは、電気代にそれほど差はないとされています。
 
早炊きでは通常の炊飯よりも高火力で炊き上げを行いますが、吸水や蒸らしの時間を短縮したり、工程を省いたりするため、電気代はそれほど変わらないのです。
 
とはいえ、機種によっては早炊きの方がわずかに電気代が高くなる場合もあるため、心配な方はご自宅の炊飯器の仕様を確認しておくと安心でしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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