雨が続いているので浴室乾燥機を毎日「5時間」稼働させています。おそらく差は「10円程度」だと思うのですが、乾燥機に変えた方が節約できるのでしょうか…?
また、それぞれ特徴があるため、ライフスタイルに合わせて使い分けることが大切です。浴室乾燥機と洗濯乾燥機の使い方を工夫することで、電気代を節約しながら、効率的に洗濯物を乾かすことが可能となるでしょう。
本記事では、浴室乾燥機と洗濯乾燥機の電気代や特徴について解説します。
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浴室乾燥機と洗濯乾燥機の電気代比較
電気代は消費電力(キロワット)×使用時間(時間)×電力単価(円/キロワットアワー)で算出可能です。この式に次の条件を適用し、浴室乾燥機と洗濯乾燥機の電気代を比較します。
・電力単価:31円/キロワットアワー(公益社団法人全国家庭電気製品 公正取引協議会より)
・浴室乾燥機の消費電力:1.19キロワット
・洗濯乾燥機の消費電力:0.89キロワット
上記の条件の下、浴室乾燥機と洗濯乾燥機を5時間稼働させた場合の電気代は次の通りです。
浴室乾燥機の電気代
1.19キロワット × 5時間 × 31円 = 184.45円
洗濯乾燥機の電気代
0.89キロワット × 5時間 × 31円 = 137.95円
5時間使用したときの電気代は、浴室乾燥機の方が約46.5円高くなるようです。
浴室乾燥機と洗濯乾燥機のメリット・デメリット
浴室乾燥機と洗濯乾燥機では浴室乾燥機の方が電気代が高くなることが分かりました。ただし、それぞれ特徴があるため、シーンによって使い分けるという選択肢もあります。
ここからは、浴室乾燥機と洗濯乾燥機のメリット・デメリットについて解説します。
浴室乾燥機のメリット・デメリット
浴室乾燥機のメリットとして、シーツや厚手のズボンなどかさばる洗濯物をまとめて干せる点が挙げられます。
さらに、ニットやシルクなどの素材も、比較的「シワ」になりにくく、生地への負担が軽減される傾向があるため、取り扱いに配慮が必要な衣類の乾燥に向いている場合もあるでしょう。特に、洗濯物の量が多くなる家庭では活用しやすいようです。
一方で、使用する際には洗濯物を1枚ずつ干す手間がかかります。また、入浴と同時には使用できないため、タイミングによっては使いづらさを感じる場合もあるかもしれません。
洗濯乾燥機のメリット・デメリット
洗濯乾燥機のメリットは、洗濯物を干す作業が不要になることです。ボタン操作だけで洗濯から乾燥までが完了するため、日々の家事負担を軽減しやすいでしょう。
一方で、すべての衣類に適しているわけではなく、素材によっては縮みや傷みが起こる可能性があります。そのため、衣類の洗濯表示を確認したうえでの使用が求められます。
また、本体の容量に比べて乾燥できる量が限られていることもあり、容量10キログラムの機種でも乾燥は6キログラム程度までになることがあるようです。
5時間使用する場合、洗濯乾燥機の方が約46.5円電気代が安くなる
今回は、浴室乾燥機と洗濯乾燥機の電気代の違いについて解説しました。電気代は使用時間や消費電力によって差が生まれ、5時間使用する場合には洗濯乾燥機の方が約46.5円安くなるという結果になります。長時間使用する場合は、さらに差額が大きくなる可能性があります。
ただし、洗濯物を乾燥する方法は、電気代の安さだけで決めるのではなく、干せる量や効率面などの観点からも検討することが重要です。
手間をかけずに短時間で乾かしたい場合は洗濯乾燥機を、ダメージをおさえて、丁寧に仕上げたい衣類が多い場合は浴室乾燥機を使用すると、それぞれのメリットを生かせます。それぞれの特徴を踏まえ、ライフスタイルに合わせて、使い分けるとよいでしょう。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品 公正取引協議会 よくある質問 Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
