暑くてエアコンをフル稼働!「電気代」が怖いです…反対に「暑い時期こそできる節約」って、家の中にありませんか?
しかし、電気代がかさむのはエアコンだけが原因ではありません。実は、私たちの家の中には、暑い夏だからこそ見直したい節約ポイントが数多く隠れています。
今回は、すぐに実践できる手軽なものから、長期的に見て大きな効果が期待できるものまで、家の中でできる夏の節約術を場所別にご紹介します。
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目次
まずは基本!エアコンの効率的な使い方
夏の電気代の主役であるエアコン。使い方を少し工夫するだけで、快適さを保ちながら大きな節約効果が期待できます。
・設定温度を1℃上げる
環境省によると、エアコンの冷房時の設定温度を1℃上げるだけで、約13%の消費電力削減につながるとされています。無理のない範囲で、設定温度を少し高めにしてみましょう。
・扇風機・サーキュレーターを併用する
エアコンの冷風は、扇風機やサーキュレーターで空気を循環させると、部屋全体が効率よく涼しくなります。体感温度も下がるため、エアコンの設定温度をさらに上げられるかもしれません。
・フィルターをこまめに掃除する
フィルターが目詰まりしていると、冷房効率が低下してしまいます。経済産業省資源エネルギー庁によると、2週間に1度を目安に掃除するだけで、年間約990円の節約になるようです。
意外な盲点?夏こそ見直したい「トイレ」の節約術
節約というとエアコンや冷蔵庫に目が行きがちですが、実はトイレにも見逃せない節電ポイントがあります。特に、温水洗浄便座の使い方を少し見直すだけで、意外と大きな効果が期待できるのです。
夏は「便座の設定」を見直すチャンス
見落としがちですが、トイレも日々の習慣を見直すことで、着実に電気代を節約できるポイントがあります。特に温水洗浄便座は、夏だからこそできる節約術が効果的でしょう。
暑い時期には、便座を暖める必要はほとんどありません。まずは便座の暖房機能をオフにしてみましょう。これだけでも節約につながりますが、経済産業省 資源エネルギー庁のデータによれば、設定温度を「中」から「弱」に1段階下げるだけでも、年間で約820円の節電効果が見込めるとされています。
また、洗浄水の温度も同様に、少し設定を下げるだけで電力の消費を抑えることができます。こちらも見直すことで、年間で約430円の節約につながるようです。
年間1000円以上の効果も!「フタを閉める習慣」
季節を問わず、ぜひ習慣にしたいのが「使わないときに便座のフタを閉めること」です。とくに、お湯をタンクにためて保温する「貯湯式」の温水洗浄便座では、この習慣による節電効果がより大きくなります。
たとえば寒い季節、便座の暖房機能を使っているときにフタを開けたままにしておくと、便座からどんどん熱が逃げてしまいます。逆に、フタを閉めるだけで放熱が抑えられ、年間で約1080円の節約につながるとされています。
「でも、夏は便座の暖房を使わないし、瞬時にお湯を沸かす『瞬間式』の便座なら、フタを閉めても意味がないのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし、そうした場合でも、以下のようなメリットがあります。
●冷房効率を保つ(狭いトイレ空間の室温上昇をわずかに防ぐ)
●衛生面を保つ(水を流す際の飛散を防ぐ)
何より、夏のうちからフタを閉めることを当たり前の習慣にしておけば、暖房を使い始める季節にも忘れずに実践でき、年間を通した節約につながるでしょう。
キッチンにも節約のヒント!「冷蔵庫」と「調理」の工夫
キッチンは、熱と電気を使う家電が集中している場所です。とくに夏場は、ちょっとした工夫で室温の上昇を防ぎながら、効率よく節電につなげることができます。なかでも、24時間365日休まず稼働している冷蔵庫は、使い方次第で消費電力に大きな差が生まれる家電の1つです。
同じく、経済産業省 資源エネルギー庁のデータを参考に、冷蔵庫の節電ポイントをチェックしておきましょう。
・ものを詰め込みすぎない(年間 約1360円の節約)
夏の暑い時期はまとめ買いの頻度も高くなるかもしれません。しかし、冷蔵庫に食品を詰め込むと、冷気の循環が悪くなり、庫内を効率的に冷やせない可能性があります。目安として、庫内の半分程度の収納を心がけるだけで、節約効果が期待できるでしょう。
・冷蔵庫の設定温度を「強」から「中」へ(年間 約1900円の節約)
夏場でも、庫内に食品が少ない場合や、頻繁に開閉しない場合は、設定温度を「強」から「中」に下げることで、消費電力を抑えられるでしょう。
・無駄な開閉はしない・開けている時間を短く(年間 約500円の節約)
「何を取り出すか決めてから開ける」を徹底するだけでも効果があります。開閉回数を半分に、開けている時間を20秒から10秒に短縮するだけで、年間で約320円+約190円の節約につながる可能性があります。
また、炊飯器の「保温」をやめる、調理家電を使い分けるといった方法でも、光熱費の節約だけではなく、夏のキッチンを快適に保つことにもつながるでしょう。
簡単なことから始めれば、年間5000円以上の節約も
今回ご紹介した節約術は、どれも特別な道具や知識がなくても、今日からすぐに実践できるものばかりです。一つひとつの節約額は小さく見えても、積み重ねれば年間で5000円以上の節約も十分に目指せます。
電気代が気になる夏こそ、家の中を少し見直してみるチャンスかもしれません。無理なく続けられる工夫から始めて、家計にも環境にもやさしい暮らしを目指してみてはいかがでしょうか。
出典
環境省 家庭のエネルギー事情を知る
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 無理のない省エネ節約
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
