毎年子どもが夏休みに入ると「給食がなくなる」ので、食費が増えます。簡単にできる「食費の節約方法」はありませんか?
「なんとなく買い物が増えそう」「外食の回数も増えてしまうかも」と感じている方は、少なくないのではないでしょうか。そこで今回は、夏休みに向けて今からできる、無理のない食費節約の工夫についてご紹介します。
ちょっとした準備や意識の持ち方で、負担を軽くできるヒントをお届けします。
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食費の平均額
総務省の家計調査報告によると、二人以上世帯における食費の月平均額は8万9936円とほぼ9万円です。消費支出の平均額が30万243円ですから、毎月の支出の約30%は食費といえます。
食費は毎月の支出のうち多くの割合を占めていますから、節約ができた場合の家計に与える影響は大きいでしょう。一方で、何らかの理由で食費が増大した場合は家計にとって大きな負担になります。
毎月の手取りのうち、食費が占める割合は15〜20%ほどが理想とされています。ただし、収入額が人それぞれであるように、食費に対するお金のかけ方も人によって違うため、あくまで目安としてとらえるのがよいでしょう。
収入が高くても、必ずしもそれに比例して食費が増えるとは限りません。しかし、自分の家庭の食費を見直す際や節約をするときのひとつの目標にはなるでしょう。
食費の節約方法
食費を抑えるためには、自炊が効果的とよくいわれます。とはいえ、毎日忙しい中で3食すべてを手作りするのは、簡単なことではありません。
無理なく節約を続けるためには、「がんばりすぎない自炊」を取り入れるのがポイントです。冷凍食品やレトルトを上手に使ったり、週に何日かだけしっかり作る日を決めたりと、自分のペースで取り組んでみるのがよいでしょう。
また、節約を始める前に、まずは今の食費がどのくらいかかっているのかを知ることも大切です。ざっくりでも構わないので、レシートを集めてみたり、家計簿アプリを使ったりして、現状を把握するところから始めてみましょう。
ここからは、無理せず続けられる食費の節約アイデアをいくつかご紹介します。
食材はまとめて購入する
毎日の買い物は、意外と時間も手間もかかるものです。少しでも負担を減らすために、食材はなるべくまとめて購入しておくと便利です。その日に安くなっているものを選び、冷蔵・冷凍で上手に保存しておけば、買い物の回数を減らせて節約にもつながります。
まとめ買いをすると、スーパーに行く頻度が減るだけでなく、つい余計なものをカゴに入れてしまうリスクも抑えられます。特に、子どもと一緒の買い物は予定外の出費が増えやすいので、必要なときだけに絞れると安心でしょう。
ただし、まとめ買いは量が多くなりがちなので、うまく使い切る工夫も必要です。保存方法を工夫したり、冷凍できる食材を選んだりしながら、ムダなく使い切れる範囲で取り入れてみましょう。
価格が安い食材をレシピに取り入れる
日々の買い物では、少しでもおトクな食材を選ぼうと工夫されている方も多いと思います。以下の食材は比較的安価で使いやすく、あと一品ほしいときにも重宝するでしょう。
・豚こま肉
・もやし
・袋入りのカット野菜
・豆腐
・きのこ類
ただ、最近は食材の価格が日によって大きく変わることも多く、「昨日は安かったのに、今日は高い!」なんてこともしばしば。特売や割引をうまく活用しながら、そのときに手ごろな食材を柔軟に取り入れていけると安心です。
「いつものあれが高いな」と思ったときは、別の選択肢に目を向けてみるのも、無理なく続けられる節約のコツかもしれません。
食材ありきで献立を考える
最近は、スマートフォンで手軽にレシピを検索できるようになりました。気になる料理を見つけて作ってみる、という方も多いのではないでしょうか。ただ、中には高価な食材や普段あまり使わない調味料が必要なこともあり、結果的に出費が増えてしまうこともあります。
そんなときは、冷蔵庫やパントリーにある食材を見てから献立を考えるスタイルもおすすめです。スーパーで特売になっていたものをベースに、使い切れるレシピを組み立てるのもよい方法です。
「今あるものでどうにかする」ことは、節約だけでなく、食品ロスの削減にもつながります。慣れてくると意外と自由度が高く、気持ちもラクになるかもしれません。
夏休みで給食がなくても、無理せず食費を節約するコツ
夏休みに入ると、給食がなくなる分、家庭で用意する食事が増えます。食材の消費ペースも早くなり、気がつけば食費が増えているというケースも少なくありません。毎日続く食事作りの中で、食費を抑えるには少しの工夫と意識が大切です。
ただし、節約のために心身の負担が大きくなってしまっては本末転倒です。できるところから、自分や家族に合った方法を少しずつ取り入れることが、無理のない節約につながるでしょう。
出典
総務省 家計調査報告〔家計収支編〕2024年(令和6年)平均結果の概要
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
