40代・年収400万円台で「貯金ゼロ」…老後が不安な私にも始められる「資産形成」はありますか?
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36.3パーセントの人は資金計画を立てていない
貯蓄や資産形成といった資金計画を立てていない人は、意外にも少なくはありません。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、現在資金計画を立てていない人の割合は36.3パーセントです。その中でも今後は立てるつもりの人が21.4パーセント、今後も立てるつもりがない人は14.9パーセントとなっています。
また上記の調査において、「資産面」で老後の生活に不安を抱いていると回答した人の割合は69.6パーセントです。「年金や保険が十分ではないから」と回答した人の割合も半数を超えており、多くの人が老後の金銭面での不安を抱いていると考えられます。
40代でも間に合う老後に向けた資産形成方法とは?
老後の資産形成を行うためには、可能な限り安定した方法で資産を増やしていくことが重要です。「投資」と聞くとリスクが高いように感じるかもしれませんが、長期・積立・分散の3つを意識することにより、比較的リスクを抑えて資産を増やすことができる可能性があります。
投資の対象となる市場は一般的に値動きを繰り返すため、短期でリターンを獲得することは難しいでしょう。しかし、20〜30年程の長期的には上昇傾向が確認できることがあるため、長い目で見守る長期投資が重要になります。
積立投資とは、運用資産を定期的に追加で購入する投資方法です。一括で大量に買うのではなく、一定金額で少しずつ購入を続けるため、市場の値段変動で購入量が毎回変動します。市場価格の「変動を繰り返す」という性質のおかげで、全体として購入単価を抑えることが可能です。
また、複数の資産に分散して運用することで、大きなリスクを抱える可能性を抑えることができます。一つの資産における運用状態が悪化したとしても、あらかじめ投資先を分散しておけば悪化の影響を受けない資産を残せる可能性があるためです。
上記の特徴をもった資産形成方法の例として、iDeCoや企業型DC、NISAなどが挙げられます。当サイトではこれらの解説記事も掲載していますので、自分に合ったものを選びましょう。
資産形成を継続する3つのコツ
長期的な資産形成には、継続力とモチベーションが必要になります。以下は、根気よく資産形成を行うためのコツです。
・目的と目標を明確に
目標額・使い道を設定しましょう。具体的なイメージがあることで、モチベーションを維持しやすくなるかもしれません。「老後の生活」の他にも、大きな出費を伴う「住宅購入」や「結婚式」などの場合にも活用できます。
・無理のない金額設定
初めは無理のない範囲で、小額から始めるのがおすすめです。いきなり高い金額を設定すると、挫折につながることもあるでしょう。長期的に続けるということを念頭に置いて、初めはストレスを感じない程度の金額から行うことが大切です。
・先取り貯蓄を意識
余った生活費を貯蓄に回すのではなく、初めから貯蓄金額を差し引いた金額を生活費に回しましょう。手元にある資金は、ついつい使ってしまう人も多いと思います。最初に貯蓄額を差し引くことで、手元の資金は生活に使ってよいという精神的な余裕も生まれます。
まとめ
長期・積立・分散で資産形成を行うことにより、安定して資産を増やすことができる可能性が高まります。これらの投資は20〜30年かけて行うものではありますが、40代だから間に合わない、と決めつけるのは早計かもしれません。本記事を参考に、貯蓄について見直しましょう。
出典
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査2023年[単身世帯調査]
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
