暑い日は“冷たい麺”が食べたい!「冷やし中華・そうめん・ざる蕎麦・ざるうどん」1ヶ月間“毎食麺”にしたら、米を買うより何円の節約になる? それぞれを比較

配信日: 2025.06.28
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暑い日は“冷たい麺”が食べたい!「冷やし中華・そうめん・ざる蕎麦・ざるうどん」1ヶ月間“毎食麺”にしたら、米を買うより何円の節約になる? それぞれを比較
今年は早くも真夏日が観測され、暑さに負けてしまいそうですね。暑い日には冷たい麺(めん)が食べたくなる、という人は多いのではないでしょうか。昨今の米価格高騰を見るに、米を麺に切り替えたほうが節約になるのではと思ってしまうかもしれません。そこで本記事では、夏によく食べられる麺類と、米の価格を比較調査しました。
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麺類の価格

写真1
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さいたま市内のスーパーで購入した品。2025年6月時点。筆者撮影
 
調査にあたって、最寄りのスーパーで各種麺類を買い込んできました。麺の種類は、冷やし中華・そうめん・そば・うどんで、冷やし中華以外は乾麺です。

同じ種類の麺でも銘柄によって価格差はあるので、スーパーで「100グラムあたりの価格」が高いものと安いものを買いました。なお、贈答用に使われる最高級品と、プライベートブランドの底値品は除いています。具を除く、麺のみ100グラムあたりの価格を調査した結果は図表1のとおりです。
 
図表1

麺の種類 100グラムあたりの価格(税込)
冷やし中華 74.9~103円
そうめん 46.6~150.6円
そば 100.9~146.7円
うどん 64.6~75.3円

さいたま市内のスーパーで購入した品を参考に筆者作成
 
夏によく食べられる麺の中で、一番安いのは「そうめん 46.6円」です。高値と安値に一番価格差があるのもそうめんでした。安い順と高い順で並び変えると順番が変わるのが面白いですね。

▼安い順(市販品の中で安いものを比較)
そうめん<うどん<冷やし中華<そば
 
▼高い順(市販品の中で高いものを比較)
そうめん>そば>冷やし中華>うどん
 
▼麺類全体の平均値
95.3円

麺類の高値と安値を足して8で除した平均値は95.3円でした。お米がこの値より高ければ、「麺のほうが米より安い」といえるのではないでしょうか。
 

お米の価格

お米の価格は、政府備蓄米、ブレンド米、銘柄米、何を買うかでかなり異なります。
 
新米が出回ることで価格が上がるか下がるかもまだ見込みが立たずにいるので、お米の価格を断じるのは難しいことです。そこで本記事では、精米5キログラム2000~5000円として、購入価格ごとに「炊飯後のご飯100グラムの価格」を調査しました。
 
一般的にご飯茶わん1杯は150グラムとされているので、100グラムだと実際は少ないのですが、麺類は多くが1人前100グラムなので、集計の都合上、麺類に合わせました。

<計算式>

炊飯後の重量=生米の重量×2.2~2.3

農林水産省によると、炊飯後の重量は生米の2.2~2.3倍になるとされています。仮に2.25倍になるとすると、ご飯100グラムあたりの価格を求める式は以下のとおりです。

炊飯後のご飯100グラムの価格
=精米5キログラムの購入価格×100グラム÷(5000グラム×2.25)

実際に計算したご飯の価格を図表2にまとめました。
 
図表2

精米5キログラムの価格 ご飯100グラムの価格
2000円 17.8円
3000円 26.7円
4000円 35.6円
5000円 44.4円

農林水産省 お米の重さとご飯の重さの違いを教えてください。 より筆者作成
 
ご飯茶わん1杯分の価格は、ご飯100グラムの価格の1.5倍になります。精米5キログラムを5000円で買った場合は茶わん1杯約67円です。
 

米の価格が高騰しても、麺より米のほうが安い

麺類全体の平均値が95.3円だったのに対し、ご飯は高くても44.4円、その差は約50.9円です。麺の中で最安値だったそうめんでも、高騰しているご飯より高いことが分かりました。たとえ精米5キログラムが6000円まで高騰しても、まだご飯のほうが安いです。
 
1ヶ月間毎食を麺にしたら米を買うより何円節約になるか、を調べるための調査でしたが、結果的に「米は麺に比べて高くない」ことが分かりました。1ヶ月間、1日3回麺を食べ続けると、ご飯を食べるより約4600円多く支払うことになってしまいます。
 
暑い日は冷たい麺が食べたくなりますが、お金の面では「麺を食べることは節約にはならない」と覚えておいたほうがよさそうですね。
 

出典

出典農林水産省 お米の重さとご飯の重さの違いを教えてください。
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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