テレビを“つけっぱなし”で、電気代が「月1500円」もかかる!? 家族からは「気にしすぎ」と言われるけど、放置して大丈夫なの? 電気代を徹底検証!
本記事では実際のテレビの電気代を試算し、解説していきます。
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本当に月1500円? テレビつけっぱなしの電気代を徹底検証
民間調査による2025年5月19日~25日の4Kテレビの実売台数ランキング1位は、REGZAの43M550Mです。このテレビの消費電力は139ワットであり、1日8時間つけっぱなしにした場合、2025年5月現在の電気料金単価33円(全国平均、キロワットアワー33円)で計算すると、月の電気代は約1100円になります。
これより大型の4K・8Kテレビでは、消費電力が200ワット以上になることも珍しくありません。ランキング2位のAQUOS 4K 4T-C50GN2(シャープ)の消費電力は193ワットであり、この場合は月約1530円となります。
最新モデルの消費電力で計算しているため、古いテレビを使用している場合「月1500円」は決して大げさではありません。
月1500円は少額に見えがちですが、1年で1500円×12ヶ月=1万8000円、5年では1万8000円×5年=9万円と考えてみましょう。
現在量販店のネットサイトで8~10万円で販売されている最新50~55型4K液晶テレビ(例:SONY BRAVIA KJ-43X75WL や REGZA 50E350M)なら、電気代の削減分だけで十分手が届く金額になります。
今すぐできる! テレビ電気代を削減する3つの設定
テレビの電気代は、自動電源オフ機能や画面輝度の設定変更だけで大幅に節約できます。
【設定1】無操作自動電源オフ機能
リモコン操作がない状態が続くと、設定した時間でテレビが自動的に電源オフになる機能です。
ソニーやパナソニック、東芝、シャープなどの主要メーカーでは、リモコンの「設定」→「省エネ設定」または「システム設定」→「Eco設定」から、タイマーを選べます(メーカーにより最大4時間まで)。
なお、設定時間の1~3分前には点滅や画面表示でお知らせされ、リモコンを触ればキャンセルされる仕組みがあるため、視聴中も安心です。
【設定2】画面輝度を「標準」に変更
出荷時の設定では、店舗用の高輝度モード(ダイナミック/明るい)になっていることが多く、実際の視聴には明るすぎる場合もあります。
「設定」→「画質設定」や「省エネモード」から、輝度を「標準」または「節電」モードに切り替えると電力を節約できます。
【設定3】無信号時自動電源オフ機能
テレビに信号(映像入力)が来ていない状態が一定時間続くと、自動的に電源を切る機能です。
チューナーでの録画終了後や、外部入力機器(レコーダー・ゲーム機など)の停止後でも、テレビの電源だけがつけっぱなしになるのを防げます。
「省エネ設定」や「Ecoモード」内にある「無信号自動電源オフ」や「Auto Shut-Off」などからオンにできます。
特に、寝室での深夜の寝落ち視聴やゲームが終わったあともテレビをつけっぱなしにするのを防ぐのに有効で、放置による4~5時間分の電力消費を抑えることができます。
年間1万8000円の差額は「気にしすぎ」ではない
「テレビくらいで神経質すぎ」と言われがちな「つけっぱなし問題」ですが、年間1万8000円の電気代が積み重なれば、5年で9万円になります。これは最新の4Kテレビが1台買えてしまう金額です。
テレビを見る時間を変えなくても、設定を少し変えるだけで簡単に節約ができます。無操作時の自動オフや、自動電源オフ機能を使うと、無理なくつけっぱなしを防ぎ電気代を節約できます。
「気にしすぎ」と考えるのではなく、今こそ見直すチャンスと捉え、まずはテレビの省エネ設定を簡単に確認してみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
