定期預金を「1年」で設定している娘。長期間預けた方がお得になりますよね?

配信日: 2025.06.30
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定期預金を「1年」で設定している娘。長期間預けた方がお得になりますよね?
定期預金はプランによって預入期間が変わります。短ければ1ヶ月、長ければ10年など、目的に応じて変えられる点が特徴です。しかし、預入期間に応じて金利も変わることを知らない人もいるかもしれません。
 
定期預金を利用する際は、金利だけでなく自身の目的や注意点も理解しておくことが大切です。今回は、定期預金が預入期間によってどれくらい金利が変わるのか、また利息額にどれくらいの差が出るのかなどについてご紹介します。
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定期預金は預入期間に応じて金利が変わることがある

定期預金は預入期間に応じて金利が変わるケースは少なくありません。例えば、A社では、2025年6月時点における金利が預入期間で以下のように変動します。

●1~6ヶ月:年0.25%
●1年:年0.275%
●2年:年0.325%
●3年:年0.35%
●4年:年0.375%
●5年:年0.4%
●6年:年0.425%
●7~9年:年0.45%
●10年:年0.5%

定期預金は預金のなかでは金利が高いともいわれますが、預け入れる期間でさらに差が生まれます。
 
例えば、単利で100万円を預けたとしましょう。もし1年であれば、利息は「100万円×0.275%」で2750円です。
 
一方、もし10年預けると利息は「100万円×0.5%」で1年で5000円です。1年定期と比べると、2250円の差が生じます。また、10年間預けるので利息合計額は5万円になります。金利だけで見ると、長期で預けた方が利息は多くなるため、お得といえるでしょう。
 

預入期間を決めるコツ

金利だけを見ると長期間の方が利息は多くなりますが、定期預金の預入期間を決めるときは利息だけでなく、目的を決めることも大切です。例えば、2年後の子どもの入学に合わせてお金を保管して時期がきたら下ろしたい場合、金利が高いからと10年契約にすると中途解約が必要になります。
 
一方、10年以上先に使う予定のお金なら、10年の定期預金でも問題ないでしょう。契約後に「やっぱり変えればよかった」とならないよう、お金の使い道は事前にはっきりさせておきましょう。
 
利用する金融機関によっては、金利が上がるなどのキャンペーンを実施しているケースもあります。少しでもお得を目指すなら、キャンペーンもチェックするといいでしょう。
 

定期預金を利用するときの注意点

定期預金には注意しなければならない点もあります。
 
まず、定期預金は預金のなかで金利が高いというだけなので、NISAを始めとする投資商品のように大きく金額は増えるわけではないでしょう。もしよりお金を増やしたい場合は、株式や投資信託を検討してもいいかもしれません。
 
投資ほどのリスクは取らずに、できるだけ利息が増えやすいものがいいなら、長期間の定期預金も検討しましょう。
 
また、定期預金は一度期日を決めて契約すると、基本的には期日までお金を引き出せません。もし途中でお金が必要になった場合は、中途解約の形となり金利が低くなる可能性があります。
 
途中で引き出す可能性がある場合は、期間の短い定期預金を選ぶ方がいいでしょう。
 

利息だけで見ると長期間の方がお得な可能性がある

定期預金は、長期で預けた方が金利は高く設定されていることも少なくありません。そのため、利息だけで見ると長期間預けた方がお得になりやすいといえます。しかし、短い期間で利用する予定があるにもかかわらず長期で預けると、中途解約する必要が出てきます。目的をはっきりさせたうえで預入期間を決めるといいでしょう。
 
なお、株式や投資信託などと比較すると利益は低くなるため、よりお金を増やしたいなら、投資商品を検討することも方法の一つです。
 
定期預金をするときは、こうした注意点もよく理解したうえで預け入れる期間や金額を決めることが重要です。
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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